レアルが獲得を狙う“ボスニアの魔術師” 武器は決定率10%超えの高精度FK

白い巨人の新司令塔候補

 若く才気あふれる攻撃的なアタッカーは、どのクラブも手に入れたい存在だろう。そして、スペインの名門レアル・マドリードの目は、ローマに向いているようだ。イタリアのサッカー情報サイト「カルチョメルカート・コム」が伝えている。
 その視線の先にいるのは、ボスニア・ヘルツェゴビナ代表MFミラレム・ピアニッチだ。レアルのラファエル・ベニテス監督は、ヨーロッパ中の獲得リストの中でピアニッチが最高の候補であるとして、冬の移籍市場での獲得に乗り出しているという。すでに、イタリア国内リーグ2試合にスタッフを派遣し、視察も行ったようだ。
 2011年に移籍金1100万ユーロ(約15億円)でフランスのリヨンからローマに加入したピアニッチは、機知に富んだプレーや、重要なゲームで得点する勝負強さでチームに貢献してきた。今季も開幕第2節に迎えた昨季の王者ユベントスとの一戦で、鮮やかな直接フリーキックを決めた。イタリア紙「コリエレ・デロ・スポルト」のデータでは、ピアニッチがフリーキックを直接狙った場合の決定率は10パーセントを超え、現在のセリエAでトップだという。その正確なキックも大きな魅力だ。
 一方で、ローマ側はピアニッチを放出候補とは考えていない。2018年6月までの契約が残るため、移籍金4500万ユーロから5000万ユーロ(約65億円前後)が最低限でも必要だいわれる。果たして、白い巨人はローマの若きアタッカーを引き抜くことができるのか。冬の移籍市場で、注目の移籍の一つになりそうだ。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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