唯一年間を通してアラベスを追うイニャキ記者は、乾に「チャンスメイク」を期待

「乾？　間違いなく彼は定位置をつかむよ。ジョニーとのポジションは分からないが少なくとも試合に出ることは間違いないね」

　唯一アラベスをシーズン通して追いかけているバスク地方の公共テレビ「EITB」のイニャキ・ミケオ記者は、現地時間3日のリーガ・エスパニョーラ第22節レアル・マドリード戦（0-3）が行われたサンチャアゴ・ベルナベウのミックスゾーンで、今冬の移籍市場でベティスから加入した日本代表MF乾貴士について話してくれた。

　イニャキ記者曰く、現在アラベスは得点力不足に陥っており、前線にラストパスを供給できる選手が必要とのこと。スペイン人MFイバイ・ゴメスをアスレティック・ビルバオに放出し、好調なチームを支えていた主力が抜けた今、その後釜として乾には大きな期待が懸かるという。

「チームの基本システムは4-4-2だが、マドリード戦のように4-5-1として挑むこともある。得点にはつながらなかったが、この試合でもチームの一番の選手であるジョニーの突破からチャンスを作り出していた。乾に期待するのは、彼のようにチャンスを作ってくれることだ」

　スペイン人MFジョニーは今季リーグ戦2得点5アシストを記録し、数字上でもしっかりとチームの勝利に貢献している選手だ。左サイドを狙うのであれば乾の定位置獲得の一番のライバルではあるが、「2人は共存できる」とイニャキ記者は力強く語ってくれた。

「アベラルド（監督）が乾に期待しているのは右サイド。左が本職でと言うのであれば、ジョニーとポジションを入れ替えて使うだろう。右は今季UEFAヨーロッパリーグ出場権争う順位にチームを押し上げたイバイ・ゴメスのいたポジションだ。乾がまだチームに合流しておらず、始まって見ないと分からないが、どちらの選手も一緒に起用してチームに大きな化学反応があることを期待している」

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