日本代表、アジア杯全23選手査定「株を上げた人・下げた人」 台頭と苦悩で明暗は…

(左から)DF三浦、DF槙野【写真:Getty Images&ⒸAFC】
(左から)DF三浦、DF槙野【写真:Getty Images&ⒸAFC】

今大会最も株を上げた若手の注目度アップ、中盤では新たな人材発掘も

■センターバック
◎ 冨安健洋(シント=トロイデン)
[7試合(541分)・1得点]

△ 吉田麻也(サウサンプトン)
[6試合(540分)・0得点]

× 槙野智章(浦和レッズ)
[2試合(180分)・0得点]

× 三浦弦太(ガンバ大阪)
[1試合(90分)・0得点]

 評価がくっきり分かれたポジションの一つだろう。今大会、最も株を上げたのが20歳の冨安だ。トルクメニスタン戦ではボランチとしてプレーするユーティリティ性を見せつけ、以降はセンターバックとして貢献。吉田や長友が絶賛する逸材は対人プレーで強さを発揮し、出足の鋭さも光った。サウジアラビア戦では大会日本人最年少ゴール(20歳77日)をマークするなど飛躍を遂げている。

 キャプテンの吉田は最終ラインを統率し、決勝トーナメントで3試合連続無失点に貢献。ただし決勝では3失点を喫しており、いずれの場面にも絡んだ。吉田の実績を考えれば、評価を上げたとは言い難い大会となった。槙野と三浦はバックアッパーの立場で、冨安にポジションを奪われた形。出場した試合でも安定感を欠き、むしろ株を下げた。

■ボランチ
◎ 遠藤 航(シント=トロイデン)
[5試合(335分)・0得点]

〇 塩谷 司(アル・アイン)
[5試合(213分)・1得点]

△ 柴崎 岳(ヘタフェ)
[6試合(540分)・0得点・1アシスト]

× 青山敏弘(サンフレッチェ広島)
[1試合(90分)・0得点]

 青山が大会途中に無念の負傷離脱を強いられたなか、新戦力となったのが塩谷だ。ウズベキスタン戦では豪快なミドルシュートを叩き込むなど“一発”も見せつけた。決勝でもボランチとして出場しており、新たな人材発掘と言えるだろう。そのなかでタクトを振るった柴崎だが、攻撃陣を今ひとつ操縦しきれなかった。冨安への1アシストこそマークしたが、相手ゴール前で脅威になったとは言い難い。最も評価を高めたのは、負傷で決勝はベンチとなった遠藤か。今や中盤で不動の存在となっており、ピンチの芽を的確に摘み、鋭い縦パスも狙うなど攻守に存在感を示す。今後も森保ジャパンの中核を成していくはずだ。

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