ユーベの英雄デル・ピエロ、インテルの“自滅癖”に持論展開 「勝手にバラバラになる」
元ユベントスのエースがライバルクラブに助言 マロッタ氏のフロント入りに理解
セリエAの名門インテルは日々、現地メディアでさまざまなニュースが報じられている。だが、ライバルクラブでもあるユベントスで長年活躍した元イタリア代表FWアレッサンドロ・デル・ピエロ氏は、その状況に問題があると指摘する。解説者を務めるイタリア衛星放送局「スカイ・スポーツ」で、「インテルは時として、勝手にバラバラになる」と持論を展開した。
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インテルは、今冬の移籍市場でも多くの話題を振りまいた。主将のアルゼンチン代表FWマウロ・イカルディの契約延長話や、ベルギー代表MFラジャ・ナインゴランやクロアチア代表MFイバン・ペリシッチの去就問題が浮上。そんなインテルの問題点を問われたデル・ピエロ氏は「こういうところだ」と言い、その影響を語った。
「インテルの問題は、マネージメントの部分にある。だからこそ、マロッタを招いたのだろうけどね。インテルは時として、勝手にバラバラになる。毎日、新聞にはキャプテンの契約延長問題やナインゴランの話題が書かれ続けて、今度はペリシッチだ。こうやって毎日、新聞紙上を賑わせているのではダメだ。交渉の席のこと、ロッカールームの中のことを新聞に載るように話してはいけない。インテルは強いチームだが、安定した日常を手に入れることが必要だ。毎年12月になると、こういうことが訪れ、バラバラになる」
ピッチ内外での規律に厳しいことで知られるユベントスで、長年にわたった主将やエースを務めてきたデル・ピエロ氏にとって、ライバルクラブの問題点は明確なようだ。インテルは今季、ユベントスで手腕を発揮してきたジュゼッペ・マロッタ氏をフロントに招き入れたが、その狙いもデル・ピエロ氏は推し量っている。
インテルは現在3位につけているが、首位ユベントスとの勝ち点差は19あり、すでにリーグ優勝は現実味がなくなった。後半戦は、来季のUEFAチャンピオンズリーグの出場権獲得を念頭に置いて戦うことになるが、ライバルクラブの元エースに問題を指摘されたなか、その助言通りに一体感を失うことなく、戦い続けることができるだろうか。
(FOOTBALL ZONE編集部)