日本代表「ベトナム戦出場14人」を金田喜稔が採点 「しっくりいっていない」選手は?

途中出場の大迫、短い時間でも存在感をアピールできた【写真:田口有史】
途中出場の大迫、短い時間でも存在感をアピールできた【写真:田口有史】

大迫は短い時間でも存在感「攻撃陣の連動性が一気に高まった」

<途中出場>
■大迫勇也(ブレーメン/FW/←後半27分IN)=評価なし

大迫がピッチに入ったことで攻撃陣の連動性が一気に高まった。マーカーに体をぶつけてボールをもらうポストプレーや、相手ボランチと最終ラインの間にポジションを取ってボールを引き出すなど、ベトナム守備陣の嫌がる動き、マークしづらい場所にポジションを取るプレーはさすがと思わせるもの。約20分の出場だったがチームメートからの厚い信頼も感じ取れた。準決勝のイラン戦に向けてコンディションを上げてほしいと願うばかりだ。

■乾 貴士(ベティス→アラベス/MF/←後半33分IN)=評価なし

15分くらいのプレーだったが、自らの特長は十分に発揮していた。主に左サイドに張る原口とは異なり、内側に絞ってボールをもらい、ドリブルを織り交ぜながらチャンスを作っていく。経験値が高く、技術的ミスも少ないため、サブとして計算できる人材であることは間違いない。ただ、流れのなかから得点を奪えていない攻撃のリズムを変えるという意味で、イラン戦では乾をスタメンにし、原口の走力を後半に生かす逆の起用法も面白いかもしれない。

■塩谷 司(アル・アイン/DF/←後半44分IN)=評価なし

試合終了間際に守備要員として投入された。プレー時間があまりにも短く評価できないが、1-0リードのまま逃げ切る役割をこなした。

[PROFILE]
金田喜稔(かねだ・のぶとし)

1958年生まれ、広島県出身。現役時代は天才ドリブラーとして知られ、中央大学在籍時の77年6月の韓国戦で日本代表にデビューし初ゴールも記録。「19歳119日」で決めたこのゴールは、今も国際Aマッチでの歴代最年少得点として破られていない。日産自動車(現・横浜FM)の黄金期を支え、91年に現役を引退。Jリーグ開幕以降は解説者として活躍。玄人好みの技術論に定評がある。

[ftp_del]
>>【PR】元浦和の鈴木啓太氏が2018年Jリーグを総括 DAZNで広がる「観る側の面白さ」
[/ftp_del]

(金田喜稔 / Nobutoshi Kaneda)



金田喜稔

かねだ・のぶとし/1958年生まれ、広島県出身。現役時代は天才ドリブラーとして知られ、中央大学在籍時の77年6月の韓国戦で日本代表にデビューし初ゴールも記録。「19歳119日」で決めたこのゴールは、今も国際Aマッチでの歴代最年少得点として破られていない。日産自動車(現・横浜FM)の黄金期を支え、91年に現役を引退。Jリーグ開幕以降は解説者として活躍。玄人好みの技術論に定評がある。

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング