日本は「ラッキーだった」 サウジアラビア記者が指摘した乗り越えるべき“壁”とは?

サウジアラビアの記者が指摘した乗り越えるべき“壁”とは?【写真:Yukihito Taguchi】
サウジアラビアの記者が指摘した乗り越えるべき“壁”とは?【写真:Yukihito Taguchi】

日本はサウジアラビアにに1-0で辛勝 2011年大会以来の優勝まであと三つとなったが…

 森保一監督が率いる日本代表は、21日に行われたアジアカップ16強でサウジアラビアを1-0で破った。ボール支配率23.7%と相手に主導権をにぎられるなか、前半20分にDF冨安健洋(シント=トロイデン)のA代表初ゴールで先制に成功。その後、サウジアラビアの猛攻に体を張った守備で耐え、ベトナムとの準々決勝に駒を進めた。

 代表チームを追うサウジアラビア人フリーランス記者、ハーリド・ガディン氏は、サウジアラビアに手を焼く日本の戦いぶりを受け、「タイトルを獲得できるとは思わない」と指摘している。

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 サウジアラビア戦の日本は、正直とてもラッキーだったと思う。90分間を通じ、明らかな決定機をほとんど創出できなかったからだ。ゲームをコントロールしていたサウジアラビアが犯した一つのミスを、日本はモノにした。このようなことはフットボールでは多々あることだとはいえ、少しフラストレーションが溜まる内容だった。

 最初の10分間、日本は苦しんでいるように見せた。その展開に驚きはないし、サウジアラビアはそのアドバンテージを生かすべきだった。しかし、そのミッションを完遂できず、ゴールを奪えなかったことに不満を感じる。それがサウジアラビアのサッカー界にとって大きな問題となるからだ。

 サウジアラビアには現状、ストライカーがいない。ファン・アントニオ・ピッツィ監督はウインガーのFWファハド・アル・ムワラドを1トップで起用したが、それがチームをステップアップさせる一手にはならなかった。決定力に関して、彼らは解決策を見つける必要があるだろう。

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