耐え抜いた日本代表、アジア杯8強進出 20歳DF冨安の決勝弾でサウジアラビアを1-0撃破
CKから値千金の一撃、粘りの守備で強豪対決を制す 準々決勝ではベトナムと対戦
日本代表は21日、アジアカップ決勝トーナメント1回戦のサウジアラビア戦に臨み、コーナーキックからDF冨安健洋が挙げた代表初ゴールが決勝点となり、1-0で勝利してベスト8進出を決めた。
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グループリーグ第3戦のウズベキスタン戦(2-1)では、スタメンを10人変更した森保一監督だが、この日はGKからMFまでは第2戦のオマーン戦と同じメンバーとなり、1トップにはウズベキスタン戦と同様にFW武藤嘉紀が起用された。立ち上がりは低い位置でボールを保持してから、ロングボールを中心に攻めるサウジアラビアにボールを持たれ、日本はペナルティーエリア内でシュートブロックするシーンも作られた。
それでも日本は前半20分、左サイドでMF原口元気がコーナーキックを獲得すると、キッカーのMF柴崎岳が中央に上げたボールにDF冨安健洋が頭で合わせて先制ゴール。東京五輪世代の若手期待のCBは、負けたら終わりのトーナメント初戦で値千金の代表初ゴールを決めた。
その後も日本はサウジアラビアにボールを持たせつつも、中央を閉じてサイドに誘導する守備で対応。自陣サイドでファウルがやや増えたのは後半に向けた不安材料の一つだが、過去3回のアジアカップ優勝経験を持つ中東の強豪を相手に、1-0とリードして前半を終えた。
後半も前半と同じようにサウジアラビアがボールを持つなか、日本は同15分に右サイドの低い位置でセカンドボールを拾った原口から武藤へ一気のロングクロス。これを受けた武藤がペナルティーエリア内に持ち込むチャンスを得たが、シュートは相手DFに弾かれて追加点とはならなかった。
日本は後半の半ばから原口がDF長友佑都の横まで戻る5バック気味の守備になる場面も増え、よりサウジアラビアにボールを持たせて守る構図が際立った。そうしたなかで森保監督は、同31分に疲れの見えたMF南野拓実に代えてスピードのあるMF伊東純也をピッチに送り込み、カウンターの脅威を強める策に出た。
最後まで日本がボールを保持して小気味良くパスワークで崩すような時間帯は訪れなかったが、前半のリードを生かした形でこのまま1-0で勝利。中2日で迎える24日の準々決勝では、前日にPK戦にもつれ込む激闘の末にヨルダンを制したベトナムと対戦する。