「高校サッカーはもう終わった」 流経大柏DF関川、“常勝”鹿島の系譜を継ぐ挑戦へ

決勝で敗れ、悔しさを露わにする流通経済大柏DF関川【写真:Noriko NAGANO】
決勝で敗れ、悔しさを露わにする流通経済大柏DF関川【写真:Noriko NAGANO】

選手権決勝で2年連続で敗れる悔しさ 「負けたことは仕方ないし帰ってこない」

 流通経済大柏(千葉)からJ1鹿島アントラーズ入りが内定しているDF関川郁万は、14日の全国高校サッカー選手権決勝で青森山田(青森)相手に先制ゴールを決めるも、チームは1-3で敗戦。2大会連続の準優勝で高校最後の試合を終えた。

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 互いにリスクを避けるような立ち上がりになったなか、流通経済大柏がゴールに迫るパターンとなったのがセットプレーだった。前半32分、ストレート系の右コーナーキックが入ってきたところで、マークを外して飛び込んできたのは関川。強烈なヘディングシュートは相手GKの手を弾き飛ばすようにしてゴールに吸い込まれ、ファイナルの舞台で絶対に欲しかった先制点を奪い取った。

 昨年もレギュラーとして出場し準優勝を経験した関川は、決勝を控えて「自分がゴールを決めてやろうとかそういうのではなくて、チームで勝てば良いし優勝すれば良い。そのためにどうすべきか。俺が守ってやるとか、俺が決めてやるとか、そういうのではないです」と話していた。それだけチームの勝利にこだわって臨んだ決勝で、結果的に自らゴールを奪う形になった。

 しかし、チームはJ1北海道コンサドーレ札幌入りが内定しているMF檀崎竜孔のゴールで前半のうちに同点に追いつかれ、後半18分には再び檀崎に決められて勝ち越された。最後の5分間ほどは関川が前に出てパワープレーを仕掛ける意図を見せたが、逆に前掛かりになったところへカウンターから決定的な3点目を奪われて優勝への道は断たれた。

 名門と呼ばれるチームで1年時から試合出場を重ねた関川は、「1年生から出ていたから必ずしも優勝できるわけではないし、これが関川郁万の高校サッカーだったと言えばそうですけど。高校サッカーはもう終わったので、負けたことは仕方ないし帰ってこない」と、悔しさを押し殺しながらも前を向いた。

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