『解任発表か』と現場は一時騒然。日本代表が急きょオフとなり、ザッケローニ監督と原博実専務理事が緊急取材に応じる

 前日、原専務理事は2戦で1分け1敗という結果を受け、采配面でも精彩を欠く指揮官と緊急会談を持ったことを明かしていた。そして、専務理事はDF吉田麻也を前線にシフトするパワープレー戦術について、「麻也を上げるのであれば、そのための練習もしなければいけない。だが、このチームには合っていない。そういうので勝てるメンバーではない」と、強く批判した経緯があった。そして、ザッケローニ監督の母国イタリア紙などからも、その不甲斐ない戦いぶりには批判の声が挙がっている。

 だが、それは取り越し苦労だった。「選手たちはフリー(オフ)だが、私はここに来ていてフリーではない」と、現場で指揮官のみ取材対応を行う状況をジョーク混じりに語ると、会場には笑い声も出た。「ただ、勘違いしてほしくないのは、私はここに来ることを嫌だとは全く思っていない。これも監督の仕事だと思っているし、うまくいっていないときは監督が前に出て喋るべきだと思っている」と、指揮官としての説明義務について自覚していることを補足した。

「最後になるが、選手たちと対話している中で、次の試合は絶対にやってくれるだろうと思っている。今日の16時20分の、自分の心境を言ってほしいと問われたなら、非常にポジティブな気持ちだということです。アリガトウゴザイマス」

 会見を感謝の言葉で締めくくった。急きょオフにした経緯説明を含め、6月24日(日本時間25日)のコロンビア戦に向けた通常の監督会見となり、メディアも“解任騒動”の極度の緊張状態から解放された様子だった。

 

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

※ワールドカップ期間中、サッカーマガジンゾーンウェブが記事内で扱うシーンやデータの一部はFIFAワールドカップ?公式動画配信サイト&アプリ『LEGENDS STADIUM』で確認できます。
詳しくは、「LEGENDS STADIUM 2014 – FIFAワールドカップ公式動画」まで

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