元日本代表DF中澤佑二、現役引退を正式発表 「1ミリの後悔もなく」20年間のプロ生活に幕

横浜F・マリノスは8日、中澤佑二が現役を引退することを正式発表した【写真:Getty Images】
横浜F・マリノスは8日、中澤佑二が現役を引退することを正式発表した【写真:Getty Images】

2004年JリーグMVP、Aマッチ出場数は歴代6位タイ 日本サッカー史に名を刻んだ名CBがスパイクを脱ぐ

 J1の横浜F・マリノスは8日、元日本代表DF中澤佑二が現役を引退することを正式発表し、本人のコメントを伝えている。

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 日本サッカー史にその名を刻んだ名センターバックが、40歳でスパイクを脱ぐ決断を下した。1978年2月25日生まれの中澤は高校時代までは無名の存在ながら、ブラジル留学を経てヴェルディ川崎(現・東京ヴェルディ)で練習生からプロ契約を勝ち取った。1年目の99年にJリーグ新人王を獲得すると、日本代表を率いていたフィリップ・トルシエ監督の目にも留まり、2000年にはU-23日本代表の一員としてシドニー五輪に出場。02年日韓ワールドカップ(W杯)ではメンバー落選の挫折を味わうものの、同年に移籍した横浜F・マリノスでは03年からのリーグ連覇に貢献。04年にはJリーグMVPも受賞した。

 名実ともに日本最高のセンターバックとなった中澤は、ジーコ監督、イビチャ・オシム監督、岡田武史監督が率いた日本代表にも名を連ね続け、06年ドイツ、10年南アフリカと2大会連続でW杯に出場。国際Aマッチ110試合出場(17得点)は歴代6位タイと、日本サッカー史に名を刻む活躍を見せた。

 昨季は負傷にも悩まされ、リーグ戦出場は22試合にとどまった。その昨季について中澤は、「自分の中では、プロ20年目となる昨シーズンを一つの区切りとして考え、全てを出し切るという思いで最終戦まで走り続けました。そしてシーズンを終え、改めて自分の思いを整理した中で、やはりこのクラブでユニフォームを脱ぎたい、そしてそれが横浜F・マリノスに対して一番の恩返しになるんじゃないかなという思いになりました」と、考え抜いた末に横浜FMでの引退を決断した理由を明かした。

 そして「小学校6年生からスタートさせたサッカー人生は30年。プロとしての現役生活は20年。振り返ると、ここでは書ききれないほどの本当に多くの方々に支えていただき、こんなに長く現役生活を続けることが出来ました。もがき苦しみ、がむしゃらに掴み取ったプロ生活。来年もF・マリノスで現役を続ける選択肢もありましたが、最後は”中澤佑二”らしく、自分の決断を信じ、1ミリの後悔もなくピッチを去ろうと思います」と綴り、感謝の想いとともにプロ生活に別れを告げた。

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(FOOTBALL ZONE編集部)



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