名将モウリーニョが母国で再出発か ベンフィカの来季指揮官に浮上「扉が開いた状況」
“3年目のジンクス”を崩せず12月にユナイテッド監督を辞任 給与面をクリアできれば…
ジョゼ・モウリーニョ監督は就任3シーズン目となったマンチェスター・ユナイテッドで前半戦の成績が振るわず、解任の憂き目にあった。優勝請負人としてのプライドと名声が傷つく結末に終わった一方で、注目されるのは次の去就だ。その候補としてモウリーニョ氏の母国ポルトガルの強豪ベンフィカが、来季の新指揮官として候補になりうると地元紙「A BOLA」が伝えている。
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モウリーニョ氏はユナイテッド時代、2016-17シーズンにリーグカップとUEFAヨーロッパリーグ制覇を成し遂げたものの、同都市のライバルでペップ・グアルディオラ監督率いるマンチェスター・シティと水をあけられる形となり、昨季は無冠に終わった。そしてフランス代表MFポール・ポグバらとの確執も大きく報じられるなど求心力を失うなか、12月に辞任。自身にとって鬼門となっている「就任3年目」をまたしても乗り切れなかった。
そんなモウリーニョ氏だが、いまだにそのカリスマ性は高いのも事実。そこで目をつけているのは母国であるポルトガルで、ここ近年UEFAチャンピオンズリーグ(CL)常連となっているベンフィカだ。同紙によると、モウリーニョの解任後即就任こそ実現しなかったものの、2019-2020シーズンに向けては「扉が開いた状況」だとしている。
これが実現するためには、二つの課題があると記事では指摘。まず真っ先に挙げられているのは給与面の問題だ。これまでユナイテッドやレアル・マドリード、インテルといったビッグクラブを率いてきたことを踏まえれば高額なのは間違いないが、もしベンフィカと契約するならばそこまでの額にならないのでは、と予測している。
もう一つの課題、クラブとして何を成し遂げたいかのプロジェクトこそ、本当に大事な点かもしれない。ベンフィカはモウリーニョ氏の敏腕代理人であるホルヘ・メンデス氏と良好な関係性を築いているが、ルイス・フィリペ・ヴィエイラ会長がどれだけモウリーニョ氏の野心をくすぐるものを提示できるかが重要になると指摘している。
モウリーニョ氏が世界屈指の名将に上り詰めたきっかけは、2003-04シーズンに率いたポルトでのCL優勝だった。もう一度母国に戻ってリベンジし、再びその手腕を見せつける――。そんなリベンジのシナリオを描いたとしても不思議ではない。
(FOOTBALL ZONE編集部)