選手権16強決定! “王者”前橋育英は尚志と激突 青森山田と大津、流経柏と星稜の“名門対決”実現

第97回全国高校サッカー選手権は、ベスト16が出揃った【画像:Football ZONE web】
第97回全国高校サッカー選手権は、ベスト16が出揃った【画像:Football ZONE web】

秋田商は優勝経験校を連破、19大会ぶりの16強進出果たす

 第97回全国高校サッカー選手権は2日に首都圏8会場で試合を行い、ベスト16が出揃った。前回優勝の前橋育英(群馬)や準優勝の流通経済大柏(千葉)が勝ち進むなかで、秋田商(秋田)が優勝経験校を2試合続けて撃破して19大会ぶりに16強へ進む躍進も見せている。

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 前評判の高いチームが揃った埼玉会場では、今大会初戦となった“王者”前橋育英が宇和島東(愛媛)に2-0で勝利。その対戦相手は名門・東福岡(福岡)を破った尚志(福島)に決まった。前回大会で0-3と敗れたリベンジを果たした勢いに乗り、前回王者に挑む。また、帝京長岡(新潟)はPK戦で19人目までもつれ込む激闘を制し、旭川実(北海道)を下した。次なる相手は、静岡から初出場の浜松開誠館を破った名将・小嶺忠敏監督が率いる長崎総科大付(長崎)だ。

 神奈川会場は強豪の青森山田(青森)が初戦の2回戦で草津東(滋賀)に6-0の大勝。桐光学園(神奈川)との注目の1回戦を5-0で勝利した大津(熊本)は、2回戦で大分(大分)相手にPK戦を制して青森山田との対戦が決まった。もう一つのカードは、立正大淞南(島根)と矢板中央(栃木)の実力校対決となり、こちらも激戦が予想される。

 東京会場では都市大塩尻(長野)を破った瀬戸内(広島)と、遠野(岩手)と仙台育英(宮城)の東北勢を連破した岡山学芸館(岡山)による中国地区対決が実現した。丸岡(福井)と日本航空(山梨)は、ともに大会中にPK戦を乗り越えた勝負強さを見せたチーム同士の対戦になる。

 千葉会場では秋田商が1回戦で四日市中央工(三重)、2回戦で富山第一(富山)という選手権優勝経験校に連勝。通算44回目の出場を果たしている同校は19大会ぶりの3回戦進出となり、初戦で羽黒(山形)に3-0で快勝した龍谷(佐賀)と対戦する。そしてもう1カードは、前回準優勝の流通経済大柏と、全国優勝経験のある星稜(石川)の対戦が決まった。双方ともに多くのJリーガーを輩出している名門対決もまた、注目の一戦になる。

 これまでに大会全体で47試合のうち32試合を消化し、そのうち6試合がPK戦にもつれ込んだ。より力の差がない対戦になっていくベスト16以降の戦いは、どのカードも勝敗の予想は至難の業。平成最後の選手権王者を懸けた大会は、ここから佳境を迎えていく。

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(FOOTBALL ZONE編集部)



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