マネージャーは高校生限定? 立正大淞南、2年連続敗退の“鬼門”突破も監督激昂の理由

立正大淞南が初戦突破を果たした【写真:Football ZONE web】
立正大淞南が初戦突破を果たした【写真:Football ZONE web】

南監督は一度ミックスゾーンを通過 「僕も初めて聞きました」という“注意”の内容は?

 第97回全国高校サッカー選手権大会の1回戦が31日に各地で行われた。等々力陸上競技場で行われた1回戦第2試合では、3年連続17度目出場となる立正大淞南(島根)が4-0で岐阜工(岐阜)に快勝した。南健司監督は「全員が持っている力をフルに発揮した本当に良いゲーム」と手応えを感じていた一方、まさかの事態に試合後に激昂するシーンもあった。

 立正大淞南はFW藤井奨也とFW鶴野怜樹がそれぞれ2得点ずつを叩き出し、岐阜工を圧倒。4-0と快勝で2回戦へ駒を進めた。

 南監督は「今日は良かったです。縦に早くて、持ち味であるバイタルから(ペナルティ)エリアに入るのを終始繰り返せたのが勝因」とチームのパフォーマンスに満足げ。「どっちに転ぶか分からなかった」と実力伯仲だったことを強調したものの、「中盤は大西(駿太)のドリブル、上田(隼也)の守備、石橋(克之)のつなぎ、山田真夏斗のラストパスと、全員が持っている力をフルに発揮したのが本当に良いゲームになった要因です」と得点を決めた藤井、鶴野以外の選手も効果的なプレーをしていたと振り返った。

 しかし、試合終了直後には思わぬハプニングも。本来であれば取材に対応するところだが、南監督は声を荒らげながらミックスゾーンを素通りしてチームバスの停まる駐車場へ。記者陣も何があったのかを困惑していたところで、数分後にようやく戻ってきた。

 冷静さを取り戻し、改めて姿を見せた南監督は怒りの理由を聞かれると、「(チームの)マネージャーが高校生限定って知ってました?」と記者に逆質問。「そんなこと言われて、そら怒りますよ。それで注意された。僕も初めて聞きました」と困惑した様子で語った。

 立正大淞南は高校生ではないマネージャーをベンチ入りさせており、そのことで注意を受けたという。どうやらマネージャーは高校生限定のようだが、全国大会常連の南監督もその規定は知らなかったという。

 思わぬドタバタもあった立正大淞南だったが、2年連続敗退と鬼門だった初戦を無事に突破。2回戦では開幕戦で駒大高(東京)とのPKを制して勝ち上がった那覇西(沖縄)と激突する。

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(石川 遼 / Ryo Ishikawa)



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