大会第1号ハットトリック達成の帝京長岡FW晴山、フットサルで培った武器とは?
後半6分までに3ゴールを奪取 フットサルで磨いたGKとの駆け引きが実を結ぶ
第97回全国高校サッカー選手権の1回戦で、大会第1号のハットトリックを達成した帝京長岡(新潟)のFW晴山岬は、得点力の秘訣にフットサルで磨いた相手GKとの駆け引きを挙げた。浦和駒場スタジアムで行われた31日の高知西(高知)戦、晴山は後半6分までに3得点を挙げた。
前半12分にMF谷内田哲平が先制点を挙げると、同18分にはロングカウンターから「良いところにファーストタッチを置けて、GKの逆をつけた」という晴山のゴールで追加点。晴山は後半3分にもGKとの1対1を制して得点を奪い、同6分にはサイドからの低いボールに対して相手の前に割り込んで決めてハットトリックを達成した。他会場でもハットトリックは生まれたものの、第1試合の後半6分までに決めた晴山が大会最速で第1号となった。
晴山は「チームが勝てば良いと思っていましたけど、おまけみたいな感じでハットトリックもついてきて嬉しい」と笑顔だった。
全国の舞台で躍動したストライカーを、古沢徹監督は「得点感覚が優れていて、アジリティーとスピードがある。シャドーのようなプレーもできるし、自分でも出ていける」と評す。その得点感覚の部分で、チームが8月に全日本フットサル選手権U-18で優勝したなかでMVPを獲得した晴山は、小さいゴールでGKと対峙するなかで磨かれたものがあると話す。
「フットサルはゴールが小さいので、GKの逆をつかないとシュートが入らない。相手のGKの目や重心を見て逆をつくことを意識しています。フットサルではトーキックもありますし、そうやって蹴ればシュートも浮かないので、サッカーでも使える場面があればやろうと思っています」
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