2回戦進出の大分、FW谷川の殊勲の“反転ゴラッソ”に監督脱帽 「こっちもビックリ」
前半7分、鮮やかな身のこなしから反転ボレーをお見舞い 谷川の活躍に小野監督も笑顔
チームのムードメーカーが決めた鮮やかな一撃に、指揮官も思わず「こっちもビックリです」と笑顔をこぼした。第97回全国高校サッカー選手権大会に2年ぶり10度目となる出場を果たした大分(大分)は、FW谷川海翔が胸トラップからの反転ボレーというスーパーゴールを決めるなど3-1で勝利し、2回戦へ駒を進めた。
背番号9を背負う谷川は前半7分、ペナルティーエリア内で右サイドからのクロスを胸トラップでコントロール。ボールは頭上に高く浮いてしまったが、慌てず、体を反転させながら落ちてきたボールに左足を合わせた。鮮やかな身のこなしから生まれたゴラッソに、小野正和監督も思わず表情をほころばせた。
「練習でもあんなシュートは見たことがない。こっちもビックリです」
小野監督も「ムードメーカー」と認める谷川のゴールを皮切りに、大分は前半19分にキャプテンのMF山口卓己が追加点をゲット。セットプレーで失点するも、後半27分にはMF菊地孔明がダメ押しゴールを挙げた。
殊勲の谷川は「(トラップが)浮いてしまったんですけど、そのまま左足を振り抜きました。シュートが良いところに飛んでくれた」とゴールシーンを回想。同じ左利きの元フランス代表FWオリビエ・ジルー(チェルシー)をお手本にする起点型ストライカーは、「FWなので得点は欲しいと思っていた。決められて良かった」と今大会のチーム第1号を決めたことにほっと胸をなでおろしていた。
2年ぶり10度目の出場で、初戦突破を果たした大分。中高一貫校ならではの連携の良さからくるパスワークを武器に「目標はベスト4」(谷川)。2回戦では桐光学園(神奈川)に5-0で圧勝した大津(熊本)との九州対決に挑む。
(石川 遼 / Ryo Ishikawa)
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