権田修一、アジア制覇のポイントに“日替わりヒーロー”と“一体感”の重要性を力説

2011年カタール大会は、李の決勝弾でザックジャパンがアジアの頂点に立った【写真:Getty Images】
2011年カタール大会は、李の決勝弾でザックジャパンがアジアの頂点に立った【写真:Getty Images】

「『次の試合にチャンスが来たら、絶対にやってやるぞ』という雰囲気があった」

 どんなことが起きても動じない心構えの重要性を説いた権田は、さらに勝つためには「日替わりのヒーロー」の必要性を強調した。

「いろいろなことがあるなかで、日替わりのヒーローじゃないですけど、途中出場した選手、出場停止になる選手、怪我をする選手が出たなかで、普段は出ていなかった選手が毎試合ヒーローになった。最後も、開幕戦しか出ていなかったチュンくん(李忠成)が点を取って勝ちました。練習では試合に出ていない選手で一緒にやっていましたが、『次の試合にチャンスが来たら、絶対にやってやるぞ』という雰囲気があった。いつチャンスが来るか分からないけど、出場した選手が活躍できる雰囲気を持って、全員が練習に取り組んでいました。それはこういう短期決戦、オリンピック、U-20W杯、アジアカップ、全てにその雰囲気は大事だと思います」

 ただ、この雰囲気作りは簡単ではないと、権田は説明する。試合に出られないなかで、活躍するための準備を一人ひとりが約1カ月という期間にわたって続けられるか。「開幕戦に出場してから出番がないなかでも、集中を切らさずにトレーニングしていたチュンくんだったからこそ、あの決勝ゴールを決められた」と言い切る権田だが、それを言葉で表現したところで、必ずしも同じような雰囲気を作れるわけではないという。

「今回は、若い選手が多いから、自然と『アピールしたい』とか『代表の試合に出たい』と思うので、腐る選手は絶対にいないのは間違いない。でも、1カ月とか長い時間になると、難しいことは絶対にある。そのなかで上手く全員で、GKも3人いて1人がずっと出て、2人はずっと出られないかもしれませんが、そこはチーム。今日からのトレーニングにはサポートメンバーも6人来てくれていますが、合宿期間はそのメンバーで、アジアカップに行ったらそこにいるメンバーで、チームで一つになってやることが大事だと思う。それができれば、逆に『こんなアクシデントがあったけど、うちらはチームになりきれたよね』という自信になると思うので、そういう大会にしたいと思います」

[ftp_del]
>>【PR】Jリーグの選手が欧州注目試合を特別解説!|DAZN年末プログラムが見逃せない!
[/ftp_del]

page1 page2 page3

今、あなたにオススメ

トレンド