浦和が12大会ぶり7回目の天皇杯制覇! 宇賀神の決勝ボレー弾で来季ACL出場権獲得
仙台に1-0で競り勝つ 16年ルヴァン杯、17年ACLに続く3年連続のタイトル獲得
第98回天皇杯決勝戦、9日に埼玉スタジアムで開催された浦和レッズとベガルタ仙台の一戦は、前半13分にMF宇賀神友弥の鮮やかなダイレクトボレーで先制した浦和がリードを守り切り、1-0で勝利。12大会ぶりの優勝を果たし、来季AFCチャンピオンズリーグ(ACL)出場権を獲得した。
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前身の三菱重工時代を含め12大会ぶり7回目の優勝を狙う浦和は、加入後の仙台戦で14ゴールのFW興梠慎三と、仙台戦が古巣対決となるFW武藤雄樹という準決勝で負傷交代した二人が復帰して2トップを組み、中盤の中央にも負傷交代からMF青木拓矢が復帰した。一方、鹿島戦で決勝ゴールのDFマウリシオは負傷明けの強行出場が影響したのか、決勝戦では登録メンバーから外れた。
対する初の決勝進出となった仙台は、ここまで大会3得点のFWジャーメイン良がスタメン。浦和に所属歴のあるFW石原直樹もスタメンに入り、MF矢島慎也とMF関口訓充はベンチスタートになった。
双方ともにボールが落ち着かない立ち上がり、均衡を破ったのはセットプレーだった。前半13分、浦和は右コーナーキックを短くつなぐとMF長澤和輝がゴール前へクロス。そのクリアボールをペナルティーエリアの外でセカンドボールに備えていた宇賀神が右足ダイレクトで叩いた。ドライブ回転の懸かった鮮やかなボレーシュートは、仙台ゴールに突き刺さった。
その後は双方ともに厳しい寄せの前に多くのチャンスを作れずに試合時間が経過していった。そのなかで仙台は前半26分にMF野津田岳人が左足で巻いて落とす強烈なミドルシュートで浦和ゴールを狙ったが、浦和GK西川周作のファインセーブに阻まれた。
決勝戦らしく球際のバトルの激しい一戦は、このまま1-0と浦和がリードして前半を終了した。
後半に入ると仙台の自陣からのビルドアップを奪った浦和が数回チャンスを作ったが、それをモノにできなかった。するとオズワルド・オリヴェイラ監督は後半17分、主将のMF柏木陽介を下げてリーグ戦でもリード時の終盤に入れてきたMF柴戸海を投入。守備時のシステムを5-4-1に変更して守備に厚みを持たせた。
仙台の渡邉晋監督は同22分に関口とFW阿部拓馬を2枚代えで投入。攻撃の圧力を高めて浦和ゴールに迫ったが、最後まで崩し切れず。セットプレーでゴールを狙った野津田の直接FKも2回にわたってクロスバーを越え、1回は西川の守備範囲へ。浦和が前半のゴールを守り切って1-0で勝利した。
今季の国内三大タイトルの最終戦となった天皇杯を制した浦和は、2016年のルヴァン杯、昨季のACLに続く3シーズン連続のタイトルを獲得。来季のACLで日本の第2代表として、本戦ストレートインで戦える出場権も同時に手に入れた。
(FOOTBALL ZONE編集部)