C・ロナウド級の補強効果 “ディバラ超え”のユベントスDFにイタリア紙が脚光
カンセロが攻撃面で10番を上回る活躍を見せ、ロナウドとのポルトガル人コンビで猛威
イタリア王者ユベントスは、今季もリーグ戦15試合で14勝1分、公式戦で見ても1敗のみとロケットスタートを切った。新加入のポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドが常に話題の中心にいる一方、データを紐解けばその新エース級の補強になっている選手がいると、イタリア紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が報じている。
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そのキーマンに指名されたのが、ポルトガル代表DFジョアン・カンセロだ。右サイドバックを基本に、3バックではウイングバックにも対応。さらには左サイドでもプレー可能といったユーティリティーを見せているだけでなく、攻撃面で残している数値(14節終了時点)は「10番」をつけるアルゼンチン代表FWパウロ・ディバラさえ上回る項目があるという。
それが1試合におけるドリブル平均成功回数で、カンセロは「2.9」を記録。これがディバラの「1.8」を上回り、2位ナポリのイタリア代表FWロレンツォ・インシーニェよりも上の数字だ。さらに、サイドバックの選手で唯一リーグのトップ10に入っているという。
それに加え、平均チャンスメイク回数の「1.6」はディバラと並び、アタッキングサードでの平均パス成功数「4.9」もディバラの「3.6」を上回っているという。まさに、ユベントスの今季の補強で大成功と言える存在だ。
昨季はスペインの強豪バレンシアから買い取りオプション付きの期限付き移籍によりインテルでプレーしたが、前半戦ではレギュラーをつかめないなど大活躍したわけではなかった。その結果、インテルは買い取りを断念したが、ユベントスが元フランス代表DFリリアン・テュラムに次ぐ歴代のDFでクラブ史上2位になる4000万ユーロ(約52億円)の移籍金を出して獲得。その判断が正しかったことが実証されている。
カンセロは数字の通り、現地時間7日のリーグ第15節、インテルとの“イタリア・ダービー”でも元クロアチア代表FWマリオ・マンジュキッチの決勝ゴールをアシスト。ロナウドとカンセロのポルトガル代表コンビが、今季のユベントスの力を一段階引き上げているのは間違いない。国内で無敵状態になっているユベントスの力の一端は、こうした的確な補強戦略にもあると言えるだろう。
(FOOTBALL ZONE編集部)