ACL王者との死闘制した浦和 仙台との天皇杯決勝へ、指揮官が求めるものとは?
"ホーム"での仙台戦は無敗継続中、求められる決勝に臨む姿勢
浦和レッズのオズワルド・オリヴェイラ監督は、9日の天皇杯決勝ベガルタ仙台戦に向けた記者会見で、勝利へのポイントを「謙虚な姿勢」と話した。
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浦和は5日の準決勝で鹿島アントラーズと対戦し、1-0で勝利して決勝進出を決めた。昨季と今季のアジア王者同士の対戦であり、Jリーグ創設時からのライバル関係もある対戦。さらにオリヴェイラ監督にとっては68歳の誕生日に迎えた古巣対決でもあった。その試合は、指揮官が「サッカーというよりも戦場だった」と表現したような壮絶な試合になり、かなりの時間でボールをキープされる苦しい展開だったが、DFマウリシオの値千金のゴールを守り切った。
これにより、浦和は決勝を“ホーム”の埼玉スタジアムで戦える。ホームでの仙台戦は、カップ戦やJ2時代も含めて初対戦の1998年から今季リーグ第6節の試合まで20年間にわたって無敗記録を継続中という相性の良さを誇る。しかし、この大きな山を越えた達成感こそ慢心につながりかねない。指揮官は、決勝に臨む姿勢こそがポイントだと語った。
「疲労回復を含め、準備の時間は限られている。準決勝に向けての準備は決勝に向けてのものでもあった。同じ方向性で続けていく。そして今は、メンタル的な準備が最も重要だ。その意味で選手たちに求めているのは、謙虚な姿勢だ。そうでなければ、仙台に勝つことはできない。仙台にも良い選手が揃い、良いチームだ。戦術練習ができない日数であるから、集中力を高めてメンタル的な準備をしてピッチに立たなければならない」
確かに鹿島戦は大一番と呼ぶにふさわしい試合だったが、決勝戦で勝利しなければタイトルもアジアへの権利もつかむことはできない。指揮官は、まだ何も勝ち取っていないという姿勢と、チームワークこそが必要だと力説している。