ハリルジャパンが本田、香川のアベック弾で3-0勝利! W杯2次予選カンボジア戦

シュート38本も3点止まり

 後半1分に長谷部のクロスをゴール前で武藤が頭で合わせたが枠外。シュートを打ちながら得点にならない閉塞感が漂う埼玉スタジアムの空気を変えたのは、最終ラインからオーバーラップした吉田だった。山口(C大阪)の横パスを受けると、振り抜いた右足から放たれた低弾道のミドルがゴール左に突き刺さり、同5分に日本がリードを2点に広げた。
 ハリル監督は同10分を前に香川を左サイド、武藤を中央に移し4-4-2にシステムを変更した。すると同16分、本田からゴール前の岡崎へのパスが通った後の混戦から、香川が右足で流し込んでゴール。3-0とリードを広げた。同20分、ハリル監督が宇佐美(G大阪)を武藤に代えて投入。攻撃の手を緩めるなというメッセージを送った。27分には岡崎のポストプレーから宇佐美がミドルシュート。これは相手GKのセーブに合ったが、中央での連動性ある攻撃も出始めた。
 ペナルティエリアの外側でボールを動かしながらなかなか最後のところで崩し切れない日本は、さらなる交代カードを切って追加点を狙いにいく。同33分に右足を気にするそぶりを見せていた岡崎に代えて、埼玉スタジアムが本拠地の浦和でプレーする興梠を投入。後半38分には本田を下げて、元レッズのMF原口(ヘルタ)を投入した。
 格下相手に大量得点を奪い、結果を出したいと焦る宇佐美や原口は積極的にシュートを狙ったが、ゴールできず。シュートを38本放ちながら、結果は3-0。2次予選初勝利を飾った。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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