東京五輪世代のFW争い激化! ハットトリックの上田、久保&旗手と「共鳴できている」

「自分がスーパーサブになったとしても…」

 また初戦は先発起用されなかったものの、「もちろんスタートで出たいけど、別に点を取ることはスタートじゃなければできないわけでもない」とはストライカーらしい言葉。どんな状況であれ、得点を狙う、目の前の試合に集中するというのが上田の流儀だ。

「もちろん出場時間が長ければ長いほど得点は取りやすいし、その方が間違いなくいい。スタートから出たい気持ちはある。ただ、そうならないからといって、そこで腐ることもない。自分の中でやることを明確にしていきたいというのはあります。仮に自分がアジア大会みたいにスーパーサブになったとしても、それでも結果を残せる選手が良い選手。環境や時間を言い訳にしないようにやっていきたい」

 20日に行われる第3戦のUAE戦に向けて、「自分に与えられる時間、チャンスが何分あるか分からないけど、その時間の中で自分ができる最大限を出して、それが結果につながったらなおいいと思う」と意気込んだ上田。最後まで貪欲にゴールを目指す2020年東京五輪世代のストライカーは、いかなる時でもブレずに結果だけを追求していく。

(林 遼平 / Ryohei Hayashi)



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林 遼平

はやし・りょうへい/1987年、埼玉県生まれ。東日本大震災を機に「あとで後悔するならやりたいことはやっておこう」と、憧れだったロンドンへ語学留学。2012年のロンドン五輪を現地で観戦したことで、よりスポーツの奥深さにハマることになった。帰国後、サッカー専門新聞『EL GOLAZO』の川崎フロンターレ、湘南ベルマーレ、東京ヴェルディ担当を歴任。現在はフリーランスとして『Number Web』や『GOAL』などに寄稿している。

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