選手にキックで引退の元レフェリーが逸話告白 「イラつかせる」イブラにボール手渡し拒否

(左から)シャプロン氏、PSG時代のイブラヒモビッチ【写真:Getty Images】
(左から)シャプロン氏、PSG時代のイブラヒモビッチ【写真:Getty Images】

シャプロン氏が英メディアでイブラヒモビッチについて言及 「彼はクレイジーな男」

 今年1月、フランス1部リーグのナント対パリ・サンジェルマン(PSG)の一戦で起きた騒動を最後に、審判としての現役を引退したトニー・シャプロン氏。現在、フランスメディアで働く同氏は過去の試合で同じピッチに立った選手を振り返り、元スウェーデン代表FWズラタン・イブラヒモビッチ(LAギャラクシー)を「イラつかせるやつだった」と語っている。

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 シャプロン氏は、2017-18シーズンのリーグ第20節、ナント対PSG戦で、偶然接触したナントブラジル人DFジエゴ・カルロスに報復キックを見舞い、さらに選手を退場処分にするという暴挙に出た。この一件でシャプロン氏は半年間の職務停止処分を下され、件の試合がキャリアラストゲームとなり、昨季限りで引退した。

 現在、自由に発言できる立場となったシャプロン氏は、英公共放送「BBC」の「BBCワールドフットボールポッドキャスト」に登場し、過去に自身が審判を務めた試合に言及。そのなかで現在、米MLS(メジャーリーグサッカー)のLAギャラクシーでプレーするイブラヒモビッチについて、興味深い逸話が飛び出した。

 シャプロン氏は「ズラタン・イブラヒモビッチ、本当にイラつかせるやつだった。レフェリーだけじゃない。彼はいつもチームメイトに対しても文句を言っていて、対戦相手と毎回問題を起こそうとするんだ」とコメント。さらに「彼はクレイジーな男。ファンタスティックな選手だが、ピッチでは別人のようで、ジャッジが難しかった」と、頭を悩ませた過去を吐露している。「彼が役者のような人であることを願うよ。だって、彼は本当にいろんなクレイジーなことを言うからね」と続けた。

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