日本代表10番・中島翔哉、恩師が語る“ドリブルお化け”の原点 「全てがアドリブ」

(左から)MF堂安、MF南野、MF中島【写真:田口有史&Getty Images】
(左から)MF堂安、MF南野、MF中島【写真:田口有史&Getty Images】

ドリブルしながらのパスに成長の跡 積極的な姿勢も堂安や南野に相乗効果を生む

 サッカー哲学やスタイルは「僕からすると、何かが変わったわけではなく、ずっとつながっている」と話す安間コーチだが、ポルトガル移籍で進化している部分があるという。それがドリブルをしながら狙うパスの精度だ。ウルグアイ戦の前半20分、左サイドからゴール前の南野に入れたクロスのシーンを例に挙げる。

「以前は、一度ドリブルモードに入るとパスをする意識がなかった。したくないからどこか適当になるし、顔も下がって自分が進む方向にパスがズレてしまっていたんです。でも、今はそれがしっかりと横に出せるようになった。南野選手に合わせようとしたあのカットインからのクロスは狙い通りのボールだったと思います。安易なボールロストがなくなりましたね」

 積極的に仕掛ける中島のスタイルは、南野やMF堂安律(フローニンゲン)の推進力を増幅させていると安間コーチは分析する。

「翔哉が積極的にガンガン行くことによって、堂安選手や南野選手をはじめ、日本代表全体がアグレッシブになっている印象です。今はまた、ドリブラーたちが注目されている。『俺が俺が』という感じでみんながやれば、チームは活性化していく。翔哉は言葉で語るタイプではないから、シュートをバンバン打ちに行ったり、いい感じにプレーで引っ張っているなと思います」

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