「クラブW杯に帰ってくる」 ACL初制覇の鹿島、FIFA公式も「安泰な守備」と称賛

FIFA公式も鹿島の守備力を称賛している【写真:Getty Images】
FIFA公式も鹿島の守備力を称賛している【写真:Getty Images】

敵地で無失点に抑えた堅守を称える「明確なチャンスを与えなかった」

 鹿島アントラーズは、現地時間10日にイランの首都テヘランで行われたAFCチャンピオンズリーグ決勝の第2戦、ペルセポリス戦でスコアレスドロー。第1戦での2-0勝利を生かし、クラブ史上初のアジア王者の称号を手にした。これにより12月のクラブワールドカップ(W杯)出場権を得たため、大会公式サイトも結果を速報。特に後半を「Jリーグのチームによる安泰な守備で明確なチャンスを与えなかった」と称賛した。

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 10万人のサポーターが大挙する敵地アザディスタジアムで、ペルセポリスは前半27分にFWアリプールのヘディングシュートなど、武骨な攻撃を仕掛けるが、鹿島GKクォン・スンテが落ち着いてセーブするなど、さしたる決定機は生まれず、前半をスコアレスで折り返した。

 後半に入ると1点を取りたいペルセポリス、その隙を見てカウンターを仕掛けつつ時間を使う鹿島という展開に。後半19分には鹿島から見て左サイドのクロスからアリプールに強烈なボレーシュートを放たれたが、シュートはゴール枠わずか右に外れる幸運に恵まれた。

 鹿島は途中出場でピッチに入れたMF安西幸輝が左膝を痛めた素振りを見せ、DFチョン・スンヒョンも相手の足と交錯するなどタフな状況が連続する。それでも最後まで集中力を切らさずに戦い切る勝負強さを見せ切った。

 サイトは、「2016年にデビューした鹿島がクラブW杯の舞台にアジア王者として帰ってくる」とし、その戦いぶりの中でも後半を「Jリーグのチームによる安泰な守備で明確なチャンスを与えなかった。アリプールはシュートをミスし、鹿島は安全に自分たちのゴールを守り切った」と、無失点で乗り切った守備力を称賛した。

 大会公式サイトで「デビュー」とされた16年は、日本開催のためJリーグ優勝チームとして出場し快進撃。決勝では欧州王者レアル・マドリードと延長戦にもつれ込む死闘を演じた末に準優勝だった。

 今回はアジア王者として、昨年の浦和レッズに続きUAE開催となる「アウェーのクラブW杯」に乗り込む。初戦で北中米カリブ海王者グアダラハラ(メキシコ)を下せば、レアルへのリベンジをかけた準決勝へ進める。その動向に、注目が集まっている。

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