「後任に金庫をまるまる譲る」 バイエルン会長、“近未来”の退任の可能性に言及

バイエルンのウリ・ヘーネス会長【写真:Getty Images】
バイエルンのウリ・ヘーネス会長【写真:Getty Images】

ヘーネス会長が掲げる後任の条件は…「人間味のある人物」「サッカー界の出身」

 バイエルンのウリ・ヘーネス会長が、数年後に現職を引退する意向を明かしたことが分かった。ドイツ紙「ビルト」の内容をドイツメディア「sport.de」が伝えている。

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 ドレスデンで行われたザクセン州の経済対話会合「saxxess」に特別ゲストとして出席したヘーネス会長。「私はこの仕事をあと2、3年続け、後任に金庫をまるまる譲るつもりでいる。そうすれば、その後は彼らで望むようにその金を使うことができるだろう」と語り、数年後に会長の座から退く考えを明らかにした。

 選手時代、FWとしてバイエルンで8年を過ごしたヘーネス会長は、ドイツ代表として1974年の西ドイツ・ワールドカップ(W杯)優勝に貢献。現役を引退すると、79年に27歳と若くしてバイエルンのGMとなり、2002年からは取締役社長としてクラブの発展に尽力した。09年から会長職を務めていたが、2013年にスイスの銀行に資金を隠していたという脱税疑惑で逮捕されて実刑判決を受け、14年3月に会長職を辞任。刑期を終えて社会復帰した後、16年11月に会長に再選された。現行の契約は2019年までとなっている。

 現在バイエルンが、レアル・マドリードやバルセロナ、マンチェスター・ユナイテッドなどと並び、欧州最高峰のクラブの仲間入りをしているのは、ひとえにヘーネス会長の手腕と言われている。本人は後任について明確なビジョンを持っている。

「人間味のある人物であること。そして、サッカー界の出身であること。なんでもできる人間を探さなくてはならない。簡単なことではない。これができる人物を知っていれば、来年にでも辞めるかもしれないがね」

 40年近くバイエルンのマネジメントに関与し、クラブを競技面でも経済面でも成功に導いてきたヘーネス会長の後任を探すのは非常に難しい仕事に違いない。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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