トットナム指揮官、CLの試合中にファンからブーイングも「嬉しかった」の真意とは?
CLのPSV戦で2-1逆転勝利 後半途中の交代策にブーイングも指揮官は理解「分かるよ」
トットナムは現地時間6日、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)グループステージ第4節でPSVとホームで対戦した。試合は2-1で勝利したものの、この試合中にトットナムファンからマウリシオ・ポチェッティーノ監督にブーイングが浴びせられるシーンが見られた。米スポーツ専門テレビ局「ESPN」は、同監督は全く気にしていないと伝えている。
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ファンからブーイングが起きたのは、試合の後半。前半2分でPSVに先制を許したトットナムが0-1で迎えた後半17分、ポチェッティーノ監督は先発出場のブラジル代表MFルーカス・モウラを下げてアルゼンチン代表MFエリク・ラメラを、同30分に韓国代表MFソン・フンミンを下げて元スペイン代表FWフェルナンド・ジョレンテを投入。ファンはこの指揮官の決断に納得がいかないようで、ブーイングが巻き起こった。しかし、ジョレンテ投入から3分後、同選手のお膳立てからエースのイングランド代表FWハリー・ケインが同点ゴール。ケインはその後もゴールを決めて、チームは逆転勝利を収めた。
ポチェッティーノ監督は試合後、「決断をするというのは難しいことだ。もちろん、ファンはがっかりしただろうね。ビハインドの時は、9人、10人のストライカーに(試合に)出てほしいと考えるんだ。(ブーイングをするのは)分かるよ」と、ファンの気持ちに理解を示した。そのうえで「ほぼ5年間で私に反対したり、私を批判するのは初めてだと思う。だから、嬉しかった」とコメント。その一方で、「でも、最後は2-1で勝っただろう」とし、自身の決断は正しかったと自信を持った。
「だが、解決策を見出そうとしていた。そして、その解決策こそがフェルナンド・ジョレンテだったのさ。ジョレンテがいたおかげで、ハリーのゴールを生まれたし、トリッピアーが入った時には、片方のサイドバックを高い位置に押し上げてくれた。世間はたまに、『ポチェッティーノにはプランBやプランCがない』と言うけど、プランを持つことは最も重要なことで、だからこそ今日のような違うアプローチができるし、得点を挙げられるんだ」
ファンに対しては、「特になにも言うことはないよ。私はとてもハッピーだし、(ファンに)感謝していて、彼らのリアクションは理解できる。感謝の言葉以外に伝えられることはない。なぜなら、ウェンブリーにいつも足を運んでくれて、チームをサポートし、尽力してくれる。それ以上、何を望もうというんだ」と、感謝の意を示した。