ACL決勝で輝いた鹿島19歳MF安部、敵地戦に自信「メンタルの乱れは抑えられる」

鹿島アントラーズMF安部【写真:Getty Images】
鹿島アントラーズMF安部【写真:Getty Images】

U-19日本代表でU-20W杯出場権獲得に貢献、チーム復帰即スタメン起用に応える働き

 U-19日本代表をU-20ワールドカップ(W杯)に導いた数日後、MF安部裕葵は所属する鹿島アントラーズでアジア制覇に近づく貢献を見せた。3日に行われたAFCチャンピオンズリーグ(ACL)決勝ペルセポリス(イラン)との本拠地第1戦に先発した安部は攻撃のアクセントとして機能。「全て想定内にしていけばメンタルの乱れは抑えられる」と次戦に向けて自信を漲らせている。

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 安部はインドネシアで行われたAFC U-19選手権に出場。FW久保建英(横浜F・マリノス)やDF橋岡大樹(浦和レッズ)らと28日の準々決勝インドネシア戦に出場し、2-0勝利で来年のU-20W杯出場権を獲得した。それを置き土産に今度はACL決勝のために鹿島へ舞い戻ると、大岩剛監督はこの19歳MFを即スタメン起用した。

 立ち上がりは押され気味の展開になるなか、前半11分にカウンターを阻止しようとして警告を受けた。「自分が前に出るか後ろに出るかのところで、前に出た時に(相手から)遅れてしまって」と自らの判断ミスを猛省したが、時間が経つごとに持ち味であるドリブル突破が光り出す。左サイドで仕掛けてペルセポリスの意識を傾けさせたことが、後半の鹿島の攻勢につながり、最終的に2-0勝利をもたらしたと言えるだろう。

 鹿島らしい試合運びについて、「前節のJリーグもそうですけど」と自身が不在だった試合についてチェックしたことを明かし、「チーム全員で戦っているんだなと思います。自分のことだけにならず、チームのためにできることをやりました」とフォア・ザ・チームの精神を強調した。

 10日の敵地戦については「アウェーは難しいポイントがたくさんあるので、ひとつずつ整理して準備することが大事。全て想定内にしていけば、メンタルの乱れは抑えられると思う」と語った一方、「スポーツ選手というのは、そういう(アウェーでの)環境でこそ力を発揮しなきゃいけないと思っている。人が多ければ多いほど自分の持っている力を出したい」と力を込めた。

 19歳にして頼もしさを漂わせつつある若きアタッカーは、大観衆で埋まるであろうアザディ・スタジアムを沈黙に陥らせることができるか。

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