「言葉になりません」 ルヴァン杯初優勝の湘南、曺監督が“歓喜の男泣き”「まだ通過点」

湘南ベルマーレの曺監督【写真:荒川祐史】
湘南ベルマーレの曺監督【写真:荒川祐史】

杉岡の決勝弾で横浜FMを撃破 「こういうところで泣いてはいけないんですけど…」

 国内三大タイトルの一つ、ルヴァンカップは27日に湘南ベルマーレと横浜F・マリノスによる決勝戦が埼玉スタジアム2002で行われ、前半36分にMF杉岡大暉が鮮やかなミドルシュートで決勝点を挙げた湘南が1-0で勝利。大会初優勝を飾り、チームを率いた曺貴裁監督はフラッシュインタビューで涙を流しながら「言葉になりません」と喜びを噛みしめた。

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 湘南はカウンターに鋭さを見せ、前半29分にMF梅崎司が抜け出したがシュートは枠外。それでも同36分、中盤で湘南が受けたファウルを木村博之レフェリーがアドバンテージを採用して流すと、エアポケットのように浮いた位置で受けた20歳のMF杉岡大暉が持ち出して強烈な左足のミドルシュート。これがゴール右上に突き刺さり、湘南が先制に成功して前半を1-0で終えた。

 後半、湘南は横浜FMの猛攻に遭い続けたが、最後までゴールを許さず、このまま1-0で勝利。大会初優勝を飾り、1994年度の天皇杯以来となる国内三大タイトル獲得となった。

 試合終了の瞬間、曺監督はピッチに突っ伏して号泣。その後のフラッシュインタビューでは、「辛い時間というか、こういうところで泣いてはいけないんですけど、自分の中で何度も折れることがあった」と明かした。

「一歩ずつ進まなくちゃいけないと必死にやって来たことがこうやって形になって良かったです。選手には、本当お疲れさんということだけです。試合に出ても出られなくてもチームのためにというのが我々のスタイル。それををやっぱりこの場でも実践しないといけないと思いました」

 優勝について「言葉になりません」と語った曺監督。「本当に苦しい時もいつも大声で支えてくれたサポーターに感謝しています。でもこれはまだ通過点なので、まだ上に行けるように頑張っていきたい」とサポーターへの感謝も忘れなかった。

(FOOTBALL ZONE編集部)



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