開幕2試合5失点で堅守綻びの王者チェルシー 英最高の若手DF獲得に58億円提示

守備再建にエバートンDFストーンズに8億円増額の3度目オファー

 プレミアリーグ開幕2試合で1分け1敗、5失点という堅守を武器とした王者チェルシーは目の色を変えている。浮き彫りとなった守備陣の不安を解消すべく、かねてから獲得を狙っているエバートンのイングランド代表DFジョン・ストーンズ獲得に対し、オファー額を増やして3000万ポンド(約58億円)を投じる準備を進めている。英地元紙「ガーディアン」が報じている。
 チェルシーはセンターバックと右サイドバックを高いレベルでこなす21歳の新鋭獲得に向け、エバートンにこの夏3度目のオファーに打って出ると報じられている。これまでに2000万ポンド(約39億円)、2600万ポンド(約50億円)と2度のオファーを送っていたが、エバートンのロベルト・マルティネス監督はストーンズを売却不可能な存在として合意には至らなかった。報道によれば、3000万ポンドでもエバートンの要求には満たせないとされているが、チェルシーはじわりじわりと提示額を上げながら、未来のDFリーダー獲得に迫っている。
 チェルシーは16日のプレミアリーグ第2節マンチェスター・シティ戦で、リーグ最少失点を誇った守備陣が瓦解した。昨季プレミアベストイレブンに選出された34歳のDFジョン・テリーは、スピードに不安を抱え、FWセルヒオ・アグエロらシティ攻撃陣に翻弄された。昨季はリーグ戦全試合フルタイム出場を果たしていた主将はハーフタイムに交代を告げられてしまう。モウリーニョ監督の下、178試合目の出場にして初めての経験だった。指揮官はテリーをベンチに下げた理由を「戦術的なもの」と説明。スピードある20歳のDFクルト・ズマを送り出したが、後半にさらに2点を献上し、0-3で完敗した。リーグ開幕を迎え、チェルシー守備陣に対する不安が顕在化している。
 テリーをはじめ、ブラニスラフ・イバノビッチ、ガリー・ケイヒル、セサル・アスピリクエタの4バックはモウリーニョ監督第2次政権がスタートした2013年から、ほとんどの試合で起用されてきた。コンビネーションに問題はないが、ケイヒルが今年30歳を迎え、アスピリクエタを除く3人が全員が30代に突入する。先を見据えれば、すでに主力の一員となっているズマと並び立つような若い才能の台頭が望まれる。
 失点が増えた原因として、DFラインの一つ前のポジションで起用されているMFセスク・ファブレガスのコンディションが整わず、守備面での貢献の低さの影響も否めない。
 とはいえ、34歳とは思えないハイパフォーマンスを見せていた、テリーが突如として不安要素になったことはモウリーニョ監督にとっても想定外のことだろう。マンチェスター・ユナイテッドも争奪戦に参戦していると言われるストーンズは、ジョゼ・モウリーニョ監督にとっては是が非でも欲しい逸材。チェルシーが堅守再建へ、再び財布の紐を緩める。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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