Jリーグ史に残る快足FWエメルソンの凄み 浦和DF平川が証言…「いつも7割」の真実

なぜ「いつも7割」だったのか? 平川が明かす「練習ではさほど怖くない感じなんだけど…」

 そんなエメルソンだが、平川は日本人に学ぶべきものがあったと話した。それは、練習と試合の違いという部分だ。エメルソンと日常的にトレーニングしていた時について「練習の時のエメはね、いつも7割くらいでしかやらないから」と言いつつ、そこから大事なものがあるのだという。

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「練習ではさほど怖くない感じなんだけど、試合になると迫力が凄いんです。勝利に対する意欲は、日本人の誰もが真似をしなければいけないものだったんですよ。練習こそ抜いているけど、試合では誰よりも力を出す。逆に日本人は練習がメインになってしまって、そればっかりになっていざ試合になると疲れているような。そういうことがあればエメはすごく怒っていましたからね」

 そのエメルソンの姿勢の象徴が、浦和にとって初タイトルとなった2003年のヤマザキナビスコカップ(現ルヴァンカップ)の決勝にあったのだという。鹿島アントラーズと対戦した浦和は4-0で勝利するが、エメルソンは前半終了間際にDF坪井慶介と接触。ハーフタイムに頭皮を医療用ホチキスで縫い合わせる応急処置をして後半のピッチにも立った。

「あの時のエメは、確か内側側副靭帯も怪我をしてたんですよ。1週間くらい前から怪我をしていたのにプレーして、ああいうことがあってもプレーして、それで勝ち取ったタイトルでしたから。やっぱり、勝利に対する意欲っていうものは凄いものがありました」

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