日本代表“幻の初陣” 森保監督、地震でチリ戦中止に無念「できればやりたかったが…」

日本代表の森保監督【写真:Getty Images】
日本代表の森保監督【写真:Getty Images】

6日未明の北海道地震で初陣予定のチリ戦が中止 「できないのは当然」と森保監督も理解

 森保一新監督が率いる日本代表は3日から札幌合宿をスタートさせ、7日に国際親善試合チリ戦(札幌ドーム)に臨む予定だったが、6日午前3時過ぎに北海道胆振地方を震源とする地震が発生し中止が決まった。初陣が思わぬ形で幻に終わったなか、指揮官は無念さを滲ませながらも、「できないのは当然と捉えている」と理解も示した。

 日本代表チームが泊まっている北海道の宿舎も地震の影響を受け、選手たちは緊急避難。代表チームは7日から本格的にトレーニングを再開したが、森保ジャパンの初陣として注目されていたチリ戦は中止が決定された。

 地震により道内全域では停電が起こり、甚大な被害を引き起こしており、DF槙野智章(浦和レッズ)も「サッカーをやってもいいのかなという思いも正直ありました」と率直な胸の内を吐露していた。

 道内ではいまだ復旧作業が続いているなか、森保監督は「今の北海道の状況を考えれば、サッカーができなくなる、試合ができなくなるのは当然と考えています」とコメント。現状を踏まえて“試合中止”は当然の成り行きと理解している一方、チーム作りにおいては強豪チリとの貴重なテストマッチを失った形だ。11日にコスタリカ戦が控えているものの、「できだけ多くの選手を試合で見たいと思っていた。今回、公式戦の場でプレーさせてあげられる選手は間違いなく少なくなる」と指揮官も口にしている。

「もちろん試合はできればやりたかったですが……今できないのは当然」

 わずかに無念さを垣間見せた指揮官だが、「合宿期間が長くなってきて、選手のキャラクターを少しずつ見させてもらっている」と前向きに現状を捉えている。3日からスタートした北海道合宿を8日に切り上げた森保ジャパンだが、“繰り上がり初陣”となった11日のコスタリカ戦に向けて調整を進めていく。

(FOOTBALL ZONE編集部・大木 勇 / Isamu Oki)



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