「そこにメッシの場所はない」 UEFA欧州最優秀選手賞の選外に海外メディアも反応
C・ロナウドが3年連続受賞を目指す一方、メッシは最終候補3人から外れ明暗
欧州サッカー連盟(UEFA)は現地時間20日、2017-18シーズンのUEFA欧州最優秀選手賞の最終候補3人を発表した。そこには、レアル・マドリードのクロアチア代表MFルカ・モドリッチ、ユベントスのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウド、リバプールのエジプト代表FWモハメド・サラーが名を連ねた。一方で、バルセロナのアルゼンチン代表FWリオネル・メッシが選外となった。英紙「デイリー・ミラー」などは、「そこにメッシの場所はない」と、これまで2度の受賞を経験しているバルセロナのエースが賞レースから脱落したことに注目した。
この賞の選出方法は、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)、UEFAヨーロッパリーグ(EL)に参加したクラブの監督80人、さらにジャーナリスト55名の投票によるものとなっている。
モドリッチはCLを制し、ロシア・ワールドカップ(W杯)でも準優勝、さらに、そのW杯で最優秀選手賞にも輝いた。モドリッチとともに、ロナウドは6年連続でCL得点王となり、CL3連覇に大きく貢献。サラーはCL準優勝に加え、プレミアリーグ得点王に輝くなど、加入初年度で公式戦44得点を挙げてクラブの新記録を樹立した。それぞれが目立った成績を残し、それらが評価されての選出となった。リーガ優勝とコパ・デル・レイ優勝のメッシは、4位のアトレチコ・マドリードのフランス代表MFアントワーヌ・グリーズマンに次いで5位となり、最終候補から漏れてしまった。
ドイツ紙「フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング」は、「C・ロナウドはもはや“永遠のライバル”との競争を恐れるに足らない」と、直近の4年で3度の受賞を果たしているロナウドとの差が明白だと伝えた。
メッシはこれまで幾度となく歴代最高のフットボーラーと評されてきた。その一方で、ロシアで衝撃的なプレーを見せた19歳のパリ・サンジェルマンのフランス代表FWキリアン・ムバッペがすぐ後ろの6位に入った。この順位が象徴するように、サッカー界に世代交代の波が押し寄せているのかもしれない。
(FOOTBALL ZONE編集部)