「今のブンデスには魅力がない」 バイエルンOB、移籍市場で消極的なドイツ勢に警鐘

(左から)バイエルンに加入したゴレツカとドルトムントに加入したヴィツェル【写真:Getty Images】
(左から)バイエルンに加入したゴレツカとドルトムントに加入したヴィツェル【写真:Getty Images】

エッフェンベルク氏が独メディアで、“リスクを冒さない”独クラブに苦言 

 ドイツ・ブンデスリーガはトッププレーヤーにとって魅力がなく、このままでは他国リーグとの差が開くばかりだろう──元ドイツ代表MFシュテファン・エッフェンベルク氏が、移籍市場で“消極的な”ドイツ勢に警鐘を鳴らした。

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 欧州では今オフもビッグプレーヤーの移籍が相次いだ。ユベントスはレアル・マドリードからポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドを獲得し、リバプールはローマからブラジル代表GKアリソンを手に。アリソンの移籍金6700万ポンド(約95億円)はその時点ではGKとして史上最高額だったが、ベルギー代表GKティボー・クルトワをレアルに放出したチェルシーが、これを上回る移籍金7100万ポンド(約101億円)でアスレチック・ビルバオからスペイン代表GKケパ・アリサバラガを獲得。大金が右へ左へと動いている。

 一方、ドイツのメガクラブであるバイエルンは、フリートランスファーでシャルケからドイツ代表MFレオン・ゴレツカを獲得し、ホッフェンハイムからレンタルバックでドイツ人FWセルジュ・ニャブリが復帰しただけで、多くの選手を獲得するには至っていない。

 こうしたなか、同クラブのOBでもあるエッフェンベルク氏は、ドイツメディア「T-Online」のコラムで、記者から「ブンデスリーガは移籍市場で非常に消極的なのでは?」と尋ねられると、「ブンデスリーガ所属クラブの動きを見ていて目につくのは、外部から来た有名な選手というのが、ドルトムントに加入したアクセル・ヴィツェルということ。彼が良い選手であるのは疑いようもないが、中国の天津権健から来た選手で、欧州のトップリーグでの経験が一度もない。最も有名な新加入選手の一人がそういうことなら、今のブンデスリーガがトッププレーヤーにとって魅力がないということは明らかだ」とコメントした。

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