U-21日本代表、アジア大会初戦で輝いた選手は? 英記者が分析「重要な選手になる」
“アジア通”のマイケル・チャーチ氏、中盤で配球役となった松本を評価
U-21日本代表は14日、インドネシアで開催されているアジア大会グループリーグ初戦のネパール戦に臨み、1-0で勝利して白星スタートを切った。
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U-23世代のチームが参加するアジア大会だが、日本は2020年東京五輪を見据えてU-21代表で出場。A代表と五輪代表を兼任することになった森保一監督がチームを率いている。
ワールドカップを6大会取材し、アジアサッカー通としても知られる英国人ジャーナリスト、マイケル・チャーチ氏の目にU-21日本代表のプレーはどのように映ったのだろうか。試合を見た同氏が特別寄稿。森保監督が2012年から17年まで指揮したサンフレッチェ広島の“秘蔵っ子”MF松本泰志のパフォーマンスを評価する一方、決定機を再三逃したストライカー、上田綺世(法政大)らの働きに苦言を呈している。
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相手の年代は上ながら、日本人選手とのレベルの差は歴然としていたネパール戦。ほとんど攻める気の見えなかったチーム相手に、日本は圧倒的なボール支配力を見せながら思うようにゴールに結び付けられず、1-0という僅差のスコアには不完全燃焼な思いが募った。
だが同時に、いくつかのポジティブな要素も散見されている。
松本泰志はミッドフィールドの心臓部で安定したボールさばきを見せ、攻撃のテンポを司った。中盤でチームメイトと良い連携を見せるだけでなく、最終ラインの立田悠悟(清水エスパルス)をプレーに関与させ、前線の上田綺世に好パスを供給していた。
松本の自信に満ち溢れたボール扱い、ロングパスの配球能力は、今大会を通じて日本の重要な選手になる印象を感じた。特に、日本がボール支配率で圧倒するような試合においては、だ。
彼は右のMF渡辺皓太(東京ヴェルディ)、MF長沼洋一(FC岐阜)とアイデアを共有していた。ゴールの場面でネパール守備陣を瓦解させただけでなく、特に前半の45分間の連携は良かった。
マイケル・チャーチ
アジアサッカーを幅広くカバーし、25年以上ジャーナリストとして活動する英国人ジャーナリスト。アジアサッカー連盟の機関紙「フットボール・アジア」の編集長やPAスポーツ通信のアジア支局長を務め、ワールドカップ6大会連続で取材。日本代表や日本サッカー界の動向も長年追っている。現在はコラムニストとしても執筆。