マンチェスターに衝撃再び!?

　横浜FマリノスのMF中村俊輔は、19日のアウェーG大阪戦で1-2で迎えた後半アディショナルタイムに鮮烈な直接FKを決め、2-2でチームを敗戦の危機から救った。その芸術的な一撃は、すでに日本国内にとどまらず、海外メディアでも広く紹介されている。今回のゴールも欧州メディアで「ゴージャス」「センセーショナル」と報じられてきた。
　そして、ついにイングランド強豪マンチェスター・シティも「ナカムラ」のプレーをたたえている。このたび、シティは公式ツイッターを通じ今回のFK動画を「横浜FMのシュンスケ・ナカムラが、94分に驚くべきFKを決め、チームを救った」と紹介している。
　
　昨年5月、クラブのメーンスポンサーである日産自動車株式会社と、マンチェスター・シティの親会社である「シティ・フットボール・グループ（CFG）」との間で資本提携を伴うパートナーシップの締結を発表した。オーストラリアのメルボルン・シティFC、アメリカのニューヨーク・シティFCと共にCFGグループの一員となっていた。
　とはいえ、クラブの公式ツイッターが他クラブの選手に関する動画を投稿するというのは異例中の異例のこと。中村は、かつてスコットランドのセルティックでプレーし、その活躍から今でも英雄としてグラスゴーで愛されてきた。日本の誇るレフティーは、2006-07シーズン、UEFAチャンピオンズリーグでマンチェスター・ユナイテッド相手に2つの衝撃的なFKを決め、世界にその名を知らしめた。
 シティにとってユナイテッドは不俱（ふぐ）戴天の敵でもある。大阪の地で決めた圧巻のFKで、マンチェスターに地に再び「ナカムラ」の名がとどろいた。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文　text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images