バイエルンのゲッツェがユーベ加入へ 指揮官待望のトップ下獲得

背番号は「10」を用意

 ユベントスが、ついに熱望していたトップ下を獲得しそうだ。バイエルン・ミュンヘンのドイツ代表MFマリオ・ゲッツェの移籍について、カール・ハインツ・ルンメニゲCEOが選手との交渉に入ることをOKしたという。「ガゼッタ・デロ・スポルト」などのイタリアメディアが一斉に報じている。
 先日、バイエルンは、ユベントスからチリ代表MFアルトゥーロ・ビダルと合意に達した。契約の細部を調整するためにユベントスのマロッタGMがミュンヘン入りしていた。その席で、ルンメニゲCEOは、フランス代表MFフランク・リベリーの譲渡を提案したというが、マロッタGMの返答は「ノ ー」。交渉はゲッツェに関するものに移り、基本合意に至ったと報じられている。
 報道によれば、ユベントスサイドは年俸600万ユーロ(約8億4000万円)を選手サイドに提示すると見られている。また、背番号も「10番」を用意すると伝えられている。
 そして、今後の交渉の焦点は、その移籍形態になるもようだ。現在、最も可能性が高いのが、スペイン代表FWモラタをレアル・マドリードから獲得した際に採用された「買い戻しオプション付き」での移籍だという。その有効年数なども交渉の対象だが、基本線は2年間になると報じられている。
 ガゼッタ紙の記事によれば、双方のクラブとも前向きに交渉を進める意思があるため、クラブ間交渉はスムーズに進むだろうという見通しだ。一方で、 選手サイドもグアルディオラ監督との関係がうまくいっていないため、障害は少ないだろうと見られている。ユベントスにとっての買い戻しオプションは、イタリアサッカーにゲッツェが、うまく順応できなかった場合にリスクが少なくなる。その一方で、グアルディオラ監督がオプション行使期間内にチームを離れる場合に不安材料になると報じられている。
 今夏の移籍市場でユベントスは、攻撃陣の大幅な刷新を行っている。その中で、ドイツ代表MFサミ・ケディラや、バイエルン所属経験のあるクロアチア代表FWマリオ・マンジュキッチと同期加入になることは、ゲッツェにとって大きな助けになるだろう。まだ23歳でありながら、昨年、大国ドイツをブラジルワールドカップの頂点に導いた至宝は、イ タリアの貴婦人のエースナンバーを背負うことになりそうだ。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

page 1/1

今、あなたにオススメ

トレンド

ランキング