チェルシーがエバートンの21歳DF獲得へ 移籍金は2年半で10倍以上に
DFのプレミアリーグ史上最高額更新も
チェルシーは35歳のベテランDFジョン・テリーの後継者たる存在として、エバートンに所属するイングランド代表DFジョン・ストーンズ獲得に動き出している。英地元紙「ロンドンイブニング・スタンダード」が報じている。
21歳のストーンズはU-19、U-20、U-21と各世代別の代表経験を持ち、2014年のブラジルワールドカップ直前にイングランド代表デビューを果たした期待の逸材。本大会ではバックアップメンバーのリストに名を連ねた。
チェルシーでは、主将テリーをはじめ守備陣の主力の大半が30歳を越えるなど高齢化が進んでいる。そこで、ジョゼ・モウリーニョ監督は右サイドバックとセンターバックをこなすストーンズの獲得を熱望。すでに移籍金2000万ポンド(約38億6000万円)でのオファーをエバートンに断られたようだが獲得には自信を見せており、あらためて2600万ポンド(約50億円)での合意を目指している。
ただし、エバートン側もイングランドの将来を担うと期待のDFをそう簡単に手放す気はなく、3500万ポンド(約67億6000万)という強気の要求に出る可能性もある。この条件での移籍が実現すれば、昨季マンチェスター・シティがDFエリアキム・マンガラ獲得に支払った3200万ポンド(約61億7000万円)を上回り、DFとしてはプレミアリーグ史上最高額を更新する。
記事によれば、2013年1月にバーンズリーからエバートンに加入した際の移籍金は300万ポンド(約5億8000万円)だったという。それから2年半、いまやA代表戦士のストーンズは価値を10倍以上に高めている。
昨季リーグとリーグカップの2冠を達成したチェルシー。ディディエ・ドログバとペトル・チェフというベテランが退団したした穴には、ラダメル・ファルカオとアスミール・ベゴビッチをすぐさま獲得。隙のない補強を見せる中、さらに未来のDFリーダーたるストーンズを確保し、盤石の体制を築こうとしている。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images