悪童カッサーノ復活へ サンプドリア復帰に特別条件とは?
契約にピッチ内外の問題行動に対する罰則を盛り込む
サンプドリアは元イタリア代表FWアントニオ・カッサーノに対し、復帰のための扉を閉じていないようだ。悪童としても鳴らしたファンタジスタは、財政難から給与未払いの発覚したパルマ(6月に破産を発表)を1月と契約解除となり、現在フリーとなっている。
伊地元メディア「スカイ・スポーツ」によれば、ACミランへと去ったシニシャ・ミハイロビッチ元監督に代わり、サンプドリアの新監督に就任したワルテル・ゼンガ監督は、カッサーノ獲得に好意的ではないという。しかし、マッシモ・フェレーロ会長は「特別な条件」を盛り込んだ契約であれば、2007年から10年までの3年間を同クラブで過ごしたファンタジスタがチームに復帰する可能性を示唆している。
その条件とは、選手との契約に普段からの振る舞いに対する罰則を盛り込むというもの。カッサーノはこれまでにも指揮官や会長との衝突など、ピッチ外で様々な問題を起こしてきた。ローマ時代には絶妙なコンビネーションでセリエAを賑わせた主将フランチェスコ・トッティとの関係も悪化させた。イタリアではその問題行動の数々により、”カッサナーテ(カッサーノのような問題行動を起こすこと)”という造語が生まれるほだ。
一度ピッチに立てば、魔法のようなボールタッチで数々のチャンスを生み出すカッサーノ。フェレーロ会長もその能力の高さには期待しているようだ。ローマ、レアル・マドリード、ミラン、インテルなど数々の名門を渡り歩いた経歴を持つ33歳は、契約に更生の誓いを盛り込み、古巣復帰という道を選択するのだろうか。
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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