ファン・ハールの言葉は言いがかり!? バルデスがツイッターで反論か

現場での「証拠写真」を掲載

 マンチェスター・ユナイテッドのルイス・ファン・ハール監督に「哲学に背いた」との理由で、放出を明言された元スペイン代表GKビクトル・バルデスが、自らのツイッターで異議を申し立てている。
 昨年途中からチームに加わりリーグ戦2試合に出場したバルデスは、チームのアメリカ遠征メンバーから外れて物議を醸していた。ファン・ハール監督自身はシアトルで行われた記者会見で、「彼が選ばれなかったのは、私の哲学に沿わなかったからだ。沿わない選手に居場所はない。哲学とはいかにプレーするか、そして、いかに試合勘を維持するかだ」と力説。
 オランダ人監督は哲学に背いたバルデスに「居場所なし」と通達し、「例えば、彼はセカンドチームでのプレーを拒否した。これは我々の哲学の一端だが、マンチェスター・ユナイテッドのGKとしては、プレーするために他にも多くのことがある。哲学に従えないのであれば、出て行くしかない。我々にとっては大きな失望だ。契約を与えた時には我々の哲学に沿うものだと考えていた。トップチームで出れない時にはセカンドチームでプレーしなければいけない。それを彼は拒んだんだ」とも語っていた。
 バルセロナを率いた際に指導した守護神は昨季途中まで故障を理由に所属先なしだったが、ユナイテッドに練習参加し、正式契約に至った。正守護神のスペイン代表GKダビド・デ・ヘアを良き兄と慕う守護神は、オランダ人指揮官の一方的な主張に対して反論に出た。自らのツイッターでバルデスが出場したU-21のリバプール戦、同チェルシー戦、トットナム戦の写真を掲載し、リザーブリーグの若手とロッカールームで撮影した記念写真も掲載。「…?」というメッセージに、リスペクトというハッシュタグを加えている。
 英衛星放送「スカイ・スポーツ」も「ビクトル・バルデスがファン・ハールの主張に反撃した模様」と特集している。
 ユナイテッドは積極補強を続け、オランダ代表FWデパイ、ドイツ代表MFシュバインシュタイガー、フランス代表MFシュナイデルランとトップクラスのタレントを獲得。一方で、ファン・ハール監督はオランダ代表監督時代の愛弟子FWロビン・ファン・ペルシーをフェネルバフチェに放出。そして、今バルセロナ時代の教え子、バルデスを放出しようとしているが、その理由がバルデスに敬意を欠く言いがかりである可能性が浮上している。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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