リバプール、復活のシナリオが完成へ 絶対的エース獲得が目前に
ベンテケ獲得に63億円提示
リバプールがアストン・ビラのベルギー代表FWクリスティアン・ベンテケを獲得寸前となっていると、英メディア「BBC」が報じている。
2013-14シーズン、プレミア得点王としてチームを2位に躍進させたウルグアイ代表FWルイス・スアレスが14年夏にバルセロナに移籍。後釜として昨季ACミランからFWマリオ・バロテッリを獲得するも、リーグ戦でわずか1ゴールと大きく期待を裏切る格好となった。
昨季6位まで順位を落とした名門は、今夏積極的な補強を決行している。マンチェスター・シティからMFジェームズ・ミルナー、サウサンプトンからDFナサニエル・クラインというイングランド代表コンビを獲得し、ホッフェンハイムからブラジル代表MFロベルト・フィルミーノら即戦力の補強に成功している。
しかし、最大の補強ポイントとされていたストライカーの確保はバーンリーのFWダニー・イングス、リールのFWディヴォック・オリジら若手のみとなっており、絶対的エースの獲得には至っていなかった。
新たな得点源として、リバプールが長年に渡り強い関心を寄せていたのが、ベンテケだ。昨季はアキレス腱断裂により出遅れたものの、リーグ戦29試合13ゴールと、決定力を申し分なく発揮していた。
一方、獲得に向けネックになっていたのが違約金だ。アストン・ビラが3250万ポンド(約63億円)と高額に設定していることもあり、獲得に踏み切れずにいた。
だが、リバプールはイングランドMFラヒーム・スターリングをマンチェスター・シティに売却し、4900万ポンド(約94億6000万円)という巨額な資金を得たことから、ベンテケの違約金を満額で支払う段取りがついに整った。
今オフにリバプールの象徴であったMFスティーブン・ジェラードが退団し、新時代に突入したリバプール。念願の絶対的エースの獲得が目前に迫り、名門復活のシナリオはついに完成しようとしている。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images