ユーベ、大型補強続々! ビダル資金でドイツの至宝狙う

20億円でドラクスラー獲り! クアドラードらもリストに

 セリエA4連覇中のイタリア王者・ユベントスは、今夏の移籍市場で最も注目を集める存在の一つとなっている。チリ代表MFアルトゥール・ビダルのバイエルン・ミュンヘン移籍が完了間近となり、さらなる選手獲得の可能性が浮上している。
 
 伊衛星放送「スカイ・イタリア」によれば、ユベントスは4000万ユーロ(約54億円)というバイエルンからのオファーを受け入れ、チリ代表MFの移籍を容認。カルロス・テベス、アンドレア・ピルロという2大看板がすでに退団し、これ以上の主力の放出は大きな痛手となるが、代役も浮上したのがシャルケの背番号「10」ユリアン・ドラクスラーだ。ドイツ代表では史上最年少でキャプテンを務めた経験もある21歳の逸材は、その能力をブンデスリーガや欧州チャンピオンズリーグで披露済み。ユベントスは1500万から2000万ユーロ(約20億から27億円)ほどの移籍金で獲得を目指すと報じられている。
 
 ユベントスはかねてから新たな「10番」候補として、チェルシーのブラジル代表MFオスカルやレアル・マドリードMFイスコの獲得を熱望していた。マッシミリアーノ・アッレグリ監督もこの2選手への関心を認めていたが、交渉が進んでいる様子はなかった。
 さらに、チェルシーで出番のないコロンビア代表MFフアン・ギジェルモ・クアドラードやポルトの左サイドバックのアレックス・サンドロの名前も浮上しており、サイドの補強の可能性も浮上している。この両選手の市場価格は2000万ユーロ(約27億円)以上と見積もられている。ビダル放出が正式に決まれば、新たな補強に向かうことになるだろう。
 
 ユベントスは今夏、アルゼンチン期待のFWパウロ・ディバラに3200万ユーロ(約43億円)、クロアチア代表FWマリオ・マンジュキッチ1900万ユーロ(約26億円)、イタリア代表FWシモーネ・ザザ1800万ユーロ(約24億円)、そしてエンポリと共同保有だったDFダニエレ・ルガーニの保有権買い取りに350万ユーロ(約4億7000万円)と、すでに7000万ユーロ(約95億円)近くを大量投資した。さらにレアル・マドリードとフィオレンティーナを契約満了で退団したMFサミ・ケディラとGKネトは共に移籍金ゼロで獲得。
  
 新シーズンはセリエA5連覇、そして悲願の欧州チャンピオンズリーグ制覇を狙う。いまだMFポール・ポグバ退団の可能性が残るが、イタリア王者は例年にないほどの積極的な動きを移籍市場で見せている。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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