バルサレジェンドがポグバ獲得に批判 「108億円ばかばかしい」
オランダの英雄クライフ氏が「クラブの損出」と一蹴
バルセロナの伝説的なカリスマ、ヨハン・クライフ氏は古巣バルセロナが獲得に興味を示すユベントスMFポール・ポグバについて、8000万ユーロ(約108億円)という高額な移籍金を払ってまで獲得すべき選手ではないと主張している。
バルセロナはこのフランス代表MF獲得を熱望。すでに両クラブが交渉を行い、1年後の2016年夏に加入することで合意に達したという地元報道も存在する。
プレミアリーグの強豪マンチェスター・シティも同様にポグバ獲得を希望するクラブの一つ。移籍金については報道により様々だが、シティは1億ユーロ(約135億円)を用意しているとも伝えられている。
しかし、現役時代、そして、監督としてもバルセロナで手腕を発揮したクライフ氏はスペイン地元ラジオ局「カデナ・コペ」に対し「8000万ユーロという額はばかばかしいもの」と一蹴。ポグバ獲得に疑問を呈した。
「バルサはこれまでにシャビ、イニエスタ、メッシといったクラブのブランドを持つ選手を輩出してきた。彼らにはいくらも掛けていない。ポグバ獲得はクラブにとって損失となるだろう」
ポグバ獲得資金捻出のためには、近年主力として活躍していた下部組織出身FWペドロ・ロドリゲスでさえも放出要員になっているというスペイン地元メディアの報道もある。ペドロにはプレミアリーグ王者チェルシーへの移籍がうわさされている。下部組織から主軸を担うタレントを育成、輩出してきたバルサの流儀と正反対の動きに、クライフ氏が疑問を呈している。
ロマーリオ、ストイチコフ、クーマンら世界的な名手を集め、かつてバルセロナでドリームチームを築き上げたクライフ氏も、ポグバ獲得に関する天文学的数字には首を傾げるばかりのようだ。
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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Image