イニエスタ&トーレスの“黒星デビュー”に韓国メディア落胆 「悪夢」「時間が必要」

Jリーグデビューを果たしたイニエスタ(左)とトーレス(右)【写真:Getty Images】
Jリーグデビューを果たしたイニエスタ(左)とトーレス(右)【写真:Getty Images】

Jリーグ参戦の元スペイン代表コンビに熱視線 「集客効果はあったが…」

 22日に行われたJ1リーグ第17節で、ヴィッセル神戸に加入した元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタが湘南ベルマーレ戦で、サガン鳥栖に加入した元スペイン代表FWフェルナンド・トーレスがベガルタ仙台戦でデビューを果たした。

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 神戸は湘南に0-3、鳥栖は仙台に0-1で敗れたが、注目のデビュー戦を韓国メディアが報じている。

 スポーツ・芸能専門サイト「ジョイニュース24」は、「数万人の観客が集まる集客効果があった。だが、チームは敗北を防ぐことができなかった」と報じた。

 イニエスタのプレーについて「中盤から前線の選手たちに巧みなパスを供給し、自らボレーシュートを放つなど、積極的なプレーを見せた」と伝え、トーレスについては「ペナルティーエリア内で二度、シュートするなど攻撃に加担したが、まだチームメイトとのパスワークは上手くいかない部分があった」と指摘している。

 やはり、華々しいデビュー戦といかなかった部分に関して残念な様子は、スポーツ総合サイト「SPOTVニュース」も同じだ。

「イニエスタ“悪夢のJリーグデビュー戦”…ヴィッセル神戸0-3で完敗」との見出しを打ち、「イニエスタは意欲的にパスを出していたが、チームメイトとの呼吸が足りなかった。パスがつながる頻度が少なかったし、まだチームに溶け込むには時間が必要に見えた。イニエスタにとっては、明らかに理想的なデビュー戦ではなかった」

 元スペイン代表の二人が活躍する姿を日本で見られるとあって、隣国の韓国メディアは今後も一挙手一投足を報じるだろう。チームに溶け込んだイニエスタの巧みなパスワーク、トーレスの豪快なゴールが見られる日を韓国も注目している。

(金 明昱 / Myung-wook Kim)



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金 明昱

1977年生まれ。大阪府出身の在日コリアン3世。新聞社記者、編集プロダクションなどを経てフリーに。サッカー北朝鮮代表が2010年南アフリカW杯出場を決めた後、代表チームと関係者を日本のメディアとして初めて平壌で取材することに成功し『Number』に寄稿。2011年からは女子プロゴルフの取材も開始し、日韓の女子ゴルファーと親交を深める。現在はサッカー、ゴルフを中心に週刊誌、専門誌、スポーツ専門サイトなど多媒体に執筆中。近著に『イ・ボミ 愛される力~日本人にいちばん愛される女性ゴルファーの行動哲学(メソッド)~』(光文社)。

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