カシジャス移籍に欧州各国から驚きの声 仏紙「品格乏しきクラブ」

レアルの冷たい仕打ち

 スペイン代表GKイケル・カシジャスのFCポルト移籍をめぐるレアル・マドリードの冷たい仕打ちに、欧州各国メディアは驚きを隠せなかった。
 下部組織からレアル一筋でゴールを守ってきた、「聖イケル」のポルトへの放出劇に関して、チームは大きな批判を受けている。退団イベントの行われた本拠地サンティアゴ・ベルナベウの外では「フロレンティーノ、辞任せよ」とサポーターが大合唱。涙ながらにたった一人で退団記者会見に臨んだ守護神について、「スペイン史上最高の守護神」と公式サイトでたたえたが、一方でクラブのツイッターはカシジャスのフォローを即 時解除。パフォーマンスの低下は時折見受けられ、サポーターからも昨年後半戦の失速のスケープゴートにされることもあった。だが、レジェンドに対する冷たい扱いは、サポーターとメディアの批判を集めた。
 フランス地元紙「レキップ」は「レアル・マドリード、品格の乏しきクラブ。サッカー史上最高のクラブは時として不適切な振る舞いをする」と特集している。
 2シーズン前にクラブ史上10度目となるUEFAチャンピオンズリーグと国王杯で優勝したカルロ・アンチェロッティ前監督の解任劇に続き、今回のカシージャス移籍にまつわる一連の扱いに触れ、フロレンティーノ・ペレス会長の政策の品格の乏しさについて批判している。さらには「イケルは、マドリードから追い出されたのか? 」とも伝えている。

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