フランスの地で才能を開花

　モナコはACミランからイタリア代表FWステファン・エルシャラウィを買い取りオプション付きの1年間のレンタル契約で獲得した。ミランの至宝と呼ばれた、スピードスター獲得にモナコは狂喜乱舞している。
　11年シーズンからプレーした赤と黒の名門に別れを告げたエルシャラウィは、新天地の公式サイトで「モナコに来ることができて最高の気分だ。すごく幸せで興奮している。ASモナコの会長には、このチャンスを与えてくれて感謝している。最高のシーズンを送ることを祈っている。ファンに幸せを届けたい」と、コメントを発表した。
　ミランでは2012年シー ズンに19得点を獲得したが、ここ2シーズンは骨折などの故障に悩まされてきた。
　モナコ幹部は2度目のラブコールが実り、「ファラオーネ（エジプトの王）」の愛称で知られるスピードスターの獲得に大喜び。モナコのバディム・バシリエフGMは狂喜のコメントを発表している。
「我々はステファン・エルシャラウィを迎え入れることができてとても誇りに思う。彼の到来で我々の補強戦略のハイライトを記録できた。エルシャラウィは、すでに数シーズン最高レベルを経験しているが、同時に常に将来を提示している。彼の才能は世界のサッカー界の目の前で爆発し、モナコは彼のポテンシャル通りの才能を引き出すことになるだろう」
　故障さえなければ圧倒的なスピードと、スキルを武器にワ ールドクラスの実力を誇るエルシャラウィ。今回の移籍は1年レンタルという形態だが、15試合に出場すれば、総額1800万ユーロ（25億円）で自動的にモナコが買い取る契約となっている。
　リバプールのイングランド代表FWスターリングがマンチェスター・シティに93億円もの移籍金で加入したことを考えると、お買い得とも言える。モナコは昨年のUEFAチャンピオンズリーグの16強でアーセナルを撃破し、準々決勝に進出。今季も欧州CL出場権を手にしている。
　2年連続で欧州のカップ戦出場権を喪失したミランからステップアップとも呼べる移籍を果たしたファラオーネがフランスの地でその才能を再び開花させる。