93億円移籍のスターリング 最も得したのはマンCでもリバプールでもなく…

懐に約19億円が転がり込んだQPR

 リバプールのMFラヒーム・スターリングが、4900万ポンド(約93億1000万円)でマンチェスター・シティ移籍合意に至ったことにより、クイーンズ・パーク・レンジャーズに980万ポンド(約19億円)もの資金が舞い込むことを英メディア「BBC」が報じている。
 今季クラブのエースを務めたスターリングは、過去に2度の契約延長オファーを固辞して移籍の意志を明言してきた。
 リバプールはマンCからの正式オファーを2度拒否してきた。しかし度重なる選手側の移籍志願の言動や行動に加え、3度目の約93億円という巨額オファーを前に、ついにリバプールは売却を決断。スターリングの移籍が合意に達した。
 一方、この移籍騒動で利益を手にしたのはQPRだという。スターリングは2010年にQPRからリバプールに移籍した。その際に、リバプールがスターリングを放出した場合、その移籍金の20パーセントをQPRが受け取るという条件を契約に盛り込んでいた。そのため、この移籍合意によってQPRは大金を手にすることになる。
 2013年にトットナムからレアル・マドリードに移籍したFWギャレス・ベイルの移籍金8350万ポンド(約158億円)に次ぐ英国人2番目に高額な移籍金となった今回の契約合意を横目に、高笑いとともに最大の利益を手にしたのはQPRなのかもしれない
【了】
サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images
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