スターリング移籍で玉突き人事勃発か マンCストライカーがローマ移籍浮上

ジェコ獲得に向け、ローマ強化責任者がマンチェスター上陸

 セリエA強豪ローマがマンチェスター・シティのボスニア・ヘルツェゴビナ代表FWエディン・ジェコ獲得に近づいている。英地元紙「デイリー・メール」が報じている。
 ローマはシティに対し、1400万ポンド(約26億6000万円)の移籍金でジェコ獲得を打診していたという。だが、シティは移籍金2000万ポンド(約38億円)を要求し、ローマのオファーを拒否したという。だが、シティがリバプールのFWラヒーム・スターリングを4900万ポンド(約93億円)で獲得することで合意に達したことで、玉突き人事が進展を見せる可能性が高まった。
 12日夜にはローマのスポーツディレクター、ワルテル・サバティーニ氏が交渉のために英国入りした。同氏が12日夜のミュンヘン発、マンチェスター行きの飛行機に搭乗する姿をファンが目撃し、その写真がツイッターで拡散されている。ルディ・ガルシア監督の招聘や昨季ではアルゼンチン期待の逸材MFファン・マヌエル・イトゥルベ争奪戦において交渉を一気にまとめた敏腕SDの交渉力に注目が集まっている。
 ジェコはシティとの契約を4年残している。31試合で16得点を挙げ、プレミアリーグ制覇に貢献した2013-14シーズンから一転し、昨季は22試合4得点と本来の実力を発揮できなかった。ヴォルフスブルク時代にはブンデスリーガ制覇も経験しているストライカーは心機一転、イタリアへと渡る可能性が高まっている。ローマは年俸325万ポンド(約6億2000万円)の4年契約で獲得を熱望している。
 ローマは昨季、ユベントスに勝ち点差17をつけられての2位に終わった。チームの最多得点がFWフランチェスコ・トッティとFWアデム・リャイッチの8得点と決定力不足が顕在化していた。4連覇中の王者ユーベへ挑戦するためには、二桁得点を保証できるジェコのようなエースストライカーの補強優先事項となっていた。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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