カシージャス両親がポルト移籍に激怒「ポルトは3部のチーム」

「レアルを去ることはフィオレンティーノ・ペレスの責任だ」

 スペイン代表GKイケル・カシージャスの両親は、息子のFCポルト移籍に憤慨している。スペイン地元紙「エル・ムンド」が伝えている。
 カシージャスの父親、ホセ・ルイス・カシージャス氏と母マリア・デル・カルメンさんの2人は「(元会長の)ロレンツォ・サンス氏、(前会長)ラモン・カルデロン氏は良くしてくれたが、フロレンティーノ・ペレス氏は違った」と、息子の放出に踏み切った現会長を激しく非難している。
 「彼はこの5年間中傷され続けてきた。とてもアンフェアなことだ。イケルがレアル・マドリードを去ることは、ほとんどフロレンティーノ・ペレス氏の責任だ。(カシージャスは)非常に苦しい時を迎えている」
 カシージャスの移籍先については「フロレンティーノは(アルバロ・)モラタのように彼をほかのトップチームに渡したくなかったんだ。フロレンティーノは彼の成功を望んでいない」と語った。地元メディアではアーセナルも獲得に乗り出したと報じられており、有力クラブからもオファーがあったが、会長の一存でポルト行きに事態が展開したと主張。怒りを露わにしてる。
 モラタは昨季レアルからユベントスに移籍。両クラブは昨季の欧州チャンピオンズリーグの準決勝で対戦した際、ホームアンドアウェーの2試合共にモラタが古巣を相手に得点し、ユベントスが決勝に駒を進めていた。かつての英雄が欧州の舞台で再び敵として相まみえることを嫌ったのかもしれない。
 さらに両親は、カシージャスが加入するポルトについても極めて手厳しい意見を述べている。
 「ポルトはセグンダB(3部)のチーム。息子に相応しいのはバルセロナのようにレベルの高いチーム。世界チャンピオンがポルトでキャリアを終えるなんてあり得ないこと」
 ポルトもかつて欧州チャンピオンズリーグ優勝を果たしているが、レアルからの移籍は都落ちという印象があるのだろうか。守護神の両親はポルトとペレス会長に厳しい言葉を並べている。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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