「悪童」の未来はどこにあるのか

　リバプールに所属するFWマリオ・バロテッリが11日に発表されたオーストラリアや東南アジアを巡るプレシーズンツアーの招集メンバー30人から外れた。移籍が噂されるFWファビオ・ボリーニ、DFホセ・エンリケも招集外となり、クラブでの将来は全く不透明な状況となっている。

　3日に養父のフランチェスコ・バロテッリ氏が亡くなり、バロテッリは葬儀参加のためシーズン幕開けの練習も欠席していた。しかし、今週にはチームに復帰していたため、今回のアジア・オーストラリアへのツアーへは参加すると見られていた。英地元紙「リバプール・エコー」によれば、バロテッリ、ボリーニ、エンリケの3選手は放出に向かっていると伝えた。

　一時はニューカッスルへの移籍報道もされたが、これはニューカッスル側が否定。イタリアへの復帰やアメリカへの移籍も噂されているが、これまで具体的なオファーを届いていない。

　インテル、マンチェスター・シティ、ミラン、そしてリバプールとビッグクラブを渡り歩いているバロテッリもまだ24歳。しかし、“悪童”として知られ、素行の悪さや乱れた私生活により監督と対立するなど、大成しきれずにいる。昨季はプレミアリーグ16試合出場でわずかに1得点。悩める“未完の大器”の将来は一体どこにあるのだろうか。

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サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文　text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真　photo by Getty Images