ミランの至宝エルシャラウィが27億円でモナコ電撃移籍へ 

積極補強の煽りで前線飽和状態 

 ACミランのイタリア代表FWステファン・エル・シャラウィがフランス・リーグアン強豪ASモナコ行きが近づいていると、伊地元紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」が報じている。
 ミランはコロンビア代表FWカルロス・バッカ、ブラジル代表FWルイス・アドリアーノら攻撃陣の積極補強で、前線の人員整理が必要となっている。イタリアの未来を背負って立つ存在と期待されたファラオーネ(エジプトの王)の愛称で知られる22歳も近年は負傷に悩まされており、その例外ではない。
 エルシャラウィの移籍に関しては、移籍金に成果報酬を加えた、計2000万ユーロ(約27億円)の取引になるという。移籍市場で活発な動きを見せるミランは、この売却資金をローマのセンターバック、DFアレッシオ・ロマニョーリら守備陣の補強に充てるとレポートされている。
 モナコとしてもFWラダメル・ファルカオがチェルシーに期限付き移籍し、ベルギー代表FWヤニック・フェレイラ・カラスコをアトレチコ・マドリードに放出したことで、アタッカーの補強は急務。エルシャラウィは、今週の日曜日(12日)にはメディカルチェックを行い、完全移籍でフランスへ渡るのではと報じられている。
 2トップの一角や3トップの左ウイングなどでのプレーを得意とするエルシャラウィだが、ミランのシニシャ・ミハイロビッチ新監督の採用する4-3-1-2のシステムでは、中盤3枚の左サイドにコンバートされるという予測もあった。
 クラブの象徴と期待されたスピードスターですら、人員整理の必要となった前線を整理するために放出の対象となった日本代表FW本田圭佑もレギュラーの座を手にすることは困難視されており、地元メディアはボランチの控えと予想している。
 エルシャラウィは今季欧州チャンピオンズリーグ出場権を持つモナコで再び輝きを取り戻すことはできるだろうか。そして、ミラン残留を熱望した本田の願いは届くのだろうか。

【了】

サッカーマガジンゾーンウェブ編集部●文 text by Soccer Magazine ZONE web

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images

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